日本語で使用される慣用句、ことわざ、故事成語について

 「語・文」、「よみ」、「意味」、「使用例」
について解説、記載しています。
おなじ言葉でも、異なる意味をもつ場合は「。」で区切り、使用例も同じように「。」
で区切っています。
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慣用句

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語・文(読み)「意味」”例文”
愛想が尽きる(あいそがつきる)「あきれはて、相手のことが信頼できなくなる。」”彼には忠告を何度もしたがきいてくれず、愛想が尽きた。”
開いた口が塞がらない(あいたくちがふさがらない)「あきれて、ものが言えない状態。」”あの厚かましい振る舞いには、開いた口が塞がらない。”
相づちを打つ(あいづちをうつ)「相手の話に調子をあわせた受け答えをする。」”君は彼の話に相づちを打っていた。”
揚げ足を取る(あげあしをとる)「人の失敗を取り立て、責めたり、からかったりする。」”彼は人の揚げ足取りばかりしている。”
顎が落ちる(あごがおちる)「とても、おいしさを感じること。」”あの名物料理には顎が落ちそうだ。”
顎が外れる(あごがはずれる)「大笑いすること」”昨日の漫才にはまったく、顎が外れた。”
顎で使う(あごでつかう)「横柄な態度で人に指示し、作業などをさせる。」”奴に顎で使われるのも、今月で終わりだ。”
朝飯前(あさめしまえ)「簡単に実施できること」”それぐらい、彼にとっては朝飯前でしょう。”
足が地につく(あしがちにつく)「気持ちや考えがしっかりとして、落ち着いている。」”足が地のついた対応をお願いしたいです。”
足が出る(あしがでる)「予想外に赤字になる。」”旅費が予想外に高く、足が出てしまった。”
足が棒になる(あしがぼうになる)「長く立つ、歩くで、足の筋肉が固まってしまうような様」”彼を一日、街中探し回って、足が棒になってしまった。”
味も素っ気もない(あじもそっけもない)「面白味がなく、つまらない。」”そんな、味も素っ気もない対応しなくてもいいだろ。”
足元につけこむ(あしもとにつけこむ)「相手の弱みを知って、それを利用して自分に都合よく物事を進めようとすること。」”彼は人の足元につけこんで、事を進めるから、嫌われてる。”
足元に火がつく(あしもとにひがつく)「危険、不都合な事象が近づいている。」”あの会社の経営もとうとう、足元に火がついたようだ。”
足元にも及ばない(あしもとにもおよばない)「能力に大きな違いがあり、比較も困難なこと。」”この試合、A君の実力はB君の足元にも及ばないのだから、どう転んでも一方的な結果になるのは見えている。”
足元を見る(あしもとをみる)「人の弱みに乗じて対応すること。」”そんな足元をみたモノの言い方はやめろ。”
足を洗う(あしをあらう)「(主に悪い稼業などから)引退する、グループから抜ける、態度を改める。」”早くヤクザ稼業から、足を洗ったほうがいい。”
足を引っ張る(あしをひっぱる)「物事を進める障害、邪魔になる。」”彼に足を引っ張られなければ、もっと早く解決できた。”
汗水垂らす(あせみずたらす)「一生懸命がんばる様子。」”汗水垂らして長年働いた結果がこれだ。”
頭が上がらない(あたまがあがらない)「対等な立場で振る舞えない。」”あそこの会長には世話になり、迷惑も随分かけたので、私は頭が上がらない。”
頭が古い(あたまがふるい)「考え、感じ方が古く、今の時代にあわない。」”僕の上司は頭が古いので、部下たちがいろいろ苦労している。”
頭を下げる(あたまをさげる)「謝罪する。感服する。」”こっちが頭を下げたのだから、和解になるでしょう。彼の頑張りには頭を下がります。”
後味が悪い(あとあじがわるい)「終わったことに不快、残念な気持ちをもつこと。」”あれは後味が悪い出来事であった。”
後の祭り(あとのまつり)「手遅れなこと」”今さら、そんなこと言っても、後の祭りだよ。”
後を引く(あとをひく)「影響が続くこと。欲しい感じが消えないこと。」”大きな出来事だったので、まだ後を引いている。これ食べだしたら、後を引いて終わらない。”
穴があくほど見つめる(あながあくほどみつめる)「集中して見る、観察する。」”穴があくほど見ていたのに、気が付かなかった。”
穴があったら入りたい(あながあったらはいりたい)「身を隠したいほど、恥ずかしい。」”あんな失敗をしてしまって、穴があったら入りたい。”
油が乗る(あぶらがのる)「調子に乗って、物事が捗る。」”そろそろ、油が乗ってくる頃だ。”
油を売る(あぶらをうる)「仕事をさぼる。」”いったいどこで、油を売ってきたんだ?”
油を絞る(あぶらをしぼる)「失敗を厳しく責め立てる。」”今回の件では、父に油を絞られた。”
網の目をくぐる(あみのめをくぐる)「監視をうまく避ける。法律、規則に反しない方法で悪事をおこなう。」”厳重な警戒体制の網の目をくぐって彼は逃亡した。こんなやり方で網の目をくぐって儲けていた。”
蟻の這い出る隙もない(ありのはいでるすきもない)「警戒が厳重で全く隙間がないことのたとえ。」”犯人逮捕のため、蟻の這い出る隙もないぐらいにしとけ”
合わせる顔がない(あわせるかおがない)「申し訳ない気持ちで、その人に会うのがつらい状況」”こんなことになってしまって、彼女に合わせる顔がない。”
泡を食う(あわをくう)「ひどく慌てている様子。」”ここで彼は泡を食って逃げ出した。”
泡を吹かせる(あわをふかせる)「予想外の事を起こしたり、不意をついて相手を驚かせ、うろたえさせること。」”これを使って、彼に泡を吹かせてやろう。”
家を傾かせる(いえをかたむかせる)「家の財産をなくしてしまうこと」”あいつに任せておくと、家を傾かせてしまう。”
息が合う(いきがあう)「相性がいい、馬があう、気が合う。」”彼とは息が合うから、仕事を一緒にやりやすです。”
息がかかった(いきがかかった)「掌握された、傘下にある。」”A社の息のかかったお店だから、我々が受注をとるのはむつかしい。”
息の根を止める(いきのねをとめる)「相手を完全に打ちのめし、活動不可の状態とする。」”君の先日の行動で、A君の息の根を止めてしまった。”
息を殺す(いきをころす)「呼吸の音もさせないでじっとしている。」”彼はあの場所で息を殺して潜んでいた。”
息を呑む(いきをのむ)「息を忘れるほど、驚き恐れる様」”あの事件を見たときは、息を呑んだ。”
息を吹き返す(いきをふきかえす)「よみがえる、立ち直る、復活する。」”彼はもうダメかとおもっていたが、あのことがきっかけになって息を吹き返した。”
異彩を放つ(いさいをはなつ)「周囲の他社、他のものと比べて異なる個性、魅力をもっている様。」”彼はあのグループの中で異彩を放っていた。”
痛くもかゆくもない(いたくもかゆくもない)「全く平気である。」”あんなことしたって、こちらは痛くも痒くもない。”
痛くもない腹を探られる(いたくもないはらをさぐられる)「その要素がないのに、疑われること。」”警察というのは、痛くもない腹を探るものだ。”
いたちごっこ(いたちごっこ)「相互のやりとりが続き、なかなか、らちがあかないこと」”彼と、いたちごっこを続けてもしょうがない。”
板に付く(いたにつく)「地位や仕事になれ、自然とおもえる所作をするようになる。」”議長役も板についてきた。”
至れり尽くせり(いたれりつくせり)「配慮、対応が細かい部分まで行き届いている。」”君が今いけば、至れり尽くせりの対応を受けるでしょう。”
一も二もなく(いちもにもなく)「提示されたことに一切の反論なく即座に」”その案について、一も二もなく全員が賛成を表明した。”
一線を画す(いっせんをかくす)「違いがはっきりしている。区切りが明確である。」”彼の実力は一線を画している。A君の取り組みは、君の頃と一線を画している。”
一杯食わす(いっぱいくわす)「うまくだますこと」”この件では彼に、一杯食わされた。”
糸を引く(いとをひく)「こっそりと指図して、人を操る。影響が長引く。」”君が裏で糸を引いていたのだろう。地震の影響が糸を引いており、そうすることは難しい。”
茨の道(いばらのみち)「困難が多い状況」”君の人生は茨の道だ。”
芋を洗うように(いもをあらうように)「人が大勢いて、込み合っている様子。」”今日の海水浴場は芋を洗うような状態だった。”
色めがねで見る(いろめがねでみる)「悪意、偏見、先入観をもって、物事を判断する。」”彼はいつも、誰からも色めがねで見られてしまう。”
色を付ける(いろをつける)「金額を下げる、あるいは上げて、相手に温情を示す。」”これ、もうちょっと色つけてもらえませんか?”
因果を含める(いんがをふくめる)「事情を説明して納得させる、あきらめさせる。」”その件については、彼に因果を含めておいたから、問題ない。”
浮き足立つ(うきあしだつ)「落ち着かない様子。」”彼は試験を前に浮足立っている。”
後ろ髪を引かれる(うしろがみひかれる)「心の残り、未練を感じること。」”幼子を残して去るのは、後ろ髪を引かれる思いであった。”
後ろ指を指される(うしろゆびさされる)「非難、悪口を言われる。」”それは、後ろ指を指される行為であった。”
後ろを見せる(うしろをみせる)「背を見せて逃げる。弱みを見せる。」”そのような事態になり、彼は後ろを見せた。敵に後ろを見せてはいけない。”
うだつが上がらない(うだつがあがらない)「出世できない、金銭を稼げない。」”あんな、うだつのあがらない男といつまで、一緒にいるのか?”
うつつを抜かす(うつつをぬかす)「なにかに夢中になりすぎて、我を忘れること」”彼は遊びに、うつつを抜かしてばかりいる。”
腕が上がる(うでがあがる)「上達する。」”あの子は、しばらくみない間に腕が上げた。”
腕が鳴る(うでがなる)「能力、力を発揮したくて、ウズウズしている様子。」”明日の対戦を前に腕が鳴る。”
腕に覚えがある(うでにおぼえがある)「能力、力に自信がある。」”それについては、腕に覚えがあるから心配しないでください。”
腕によりをかける(うでによりをかける)「能力を十分に発揮する。」”この料理は腕によりをかけてつくった。”
打てば響く(うてばひびく)「刺激になる働きかけをすれば、反応がある。」”なんといっても、打てば響く人が望まれる。”
腕を振るう(うでをふるう)「能力を十分に発揮する。」”彼らが腕を振るったので、いい作品ができた。”
腕を磨く(うでをみがく)「能力を向上させる。」”その間に、彼はかなり、腕を磨きました。”
うまい汁を吸う(うまいしるをすう)「自分は努力せず、利益を得ること」”あいつ仕事もせず、うまい汁ばかり吸っている。”
馬が合う(うまがあう)「性格や気があう。」”僕と彼とは馬が合うので、やりやすい。”
裏をかく(うらをかく)「相手の予想に反する行動をして出し抜く。」”裏をかかれ、我々は対応できなかった。”
上の空(うわのそら)「なにかの事柄に注意がそがれ、集中できない様子。」”その時、彼は上の空で何を言っても反応がなかった。”
襟を正す(えりをただす)「気持ちを引き締め、不正などにないように心がける。」”こんなことがあったのだから、襟を正していただきたい。”
煙幕を張る(えんまくをはる)「真意がわからないようにごまかしたり、はぐらかす。」”それは煙幕を張った言い方で、中身がない。”
大きな顔をする(おおきなかおをする)「威張った態度をとる。」”大きな顔をしているのも、今のうちだ。”
大目玉(おおめだま)「厳しい叱責」”今回の件で大目玉を食らってしまった。”
大目に見る(おおめにみる)「過失、問題を咎めず、寛大に処する。」”今回の件は多少は大目に見てもらえる。”
お灸をすえる(おきゅうをすえる)「懲らしめる。戒める。」”実家に帰れば、親にお灸をすえられてしまうだろう。”
奥歯に物が挟まったよう言い方(おくばにものがはさまったよういいかた)「素直に伝えず、何かを隠しているかのような言い方。」”そんな、奥歯に物が挟まったよう言い方はやめなさい。”
押しが強い(おしがつよい)「強引に事を進める。」”彼は押しが強く、仕事は早いが、いろいろ困ったこともある。”
押しも押されもせぬ(おしもおされぬ)「実力があり、堂々としている。」”あのアイドルは押しも押されもせぬ人気がある。”
お茶を濁す(おちゃをにごす)「その場しのぎで適用な受け答えををすること」”そんな質問されても、お茶を濁しておけばいいよ”
男が廃る(おとこがすたる)「男として恰好つかなくなる。」”そんなことばかりしてると、男が廃るよ。”
男を上げる(おとこをあげる)「立派な行動、活躍により男としの魅力を増す。」”今回の件で君は男を上げた。”
同じ釜の飯を食う(おなじかまのめしをくう)「生活、仕事を一緒にした仲間、苦楽をともにした親しい間柄」”おまえとは同じ釜の飯を食った仲じゃないか”
お鉢が回る(おはちがまわる)「なかなかこない順番がまわってくること」”とうとう私にもお鉢が回ってきた。”
尾鰭を付ける(おひれをつける)「誇張する。余計な話を追加する。」”話に尾鰭が付いて真実がなにか、わからない。”
重荷を下ろす(おもにをおろす)「責任を果たし、気軽になる。」”20年も頑張ってきたおかげで完成し、重荷を下ろすことになった。”
折り紙つき(おりがみつき)「人柄、品質について保証された。」”その効果については、折り紙つきだ。”
音頭を取る(おんどをとる)「人々を先導する、指揮をとる。」”彼が音頭を取ってくれたので、話が進んだ。”
恩に着せる(おんにきせる)「物事を相手のためにやったかのようにして、ありがたがらせようとすること。」”彼はすぐ、恩に着せたがるから、やっかいだ。”
恩を売る(おんをうる)「相手からの感謝や見返りなどを期待して手助けや援助をおこなう。」”彼に恩を売っとけば損はないとおもう。”
顔色をうかがう(かおいろをうかがう)「表情、反応を注意深く観察する。他人の意向に左右される。相手に気に入られるため、卑屈な態度を取る。」”この発言をどう思うか、彼の顔色をうかがう。自分の意思を貫かず、両親の顔色をうかがってしまった。そんなに顔色をうかがっても、彼に取り入ることはできないよ。”
顔が利く(かおがきく)「権力があったり、顔見知りであることにとより、影響力がある。」”あの街で、顔が利く人をその作業にあたらせる必要がある。”
顔が立つ(かおがたつ)「名誉、評判を下げずにすむ様」”今回の件は、君のおかげで、なんとか顔が立った。”
顔が広い(かおがひろい)「知り合いが多い。」”彼はあの地域で顔が広いから、なにかとお役にたてるでしょう。”
顔から火が出る(かおからひがでる)「とても、恥ずかしい様」”大舞台で失敗を繰り返してしまう顔から火が出る思いだった。”
顔に泥をぬる(かおにどろをぬる)「他人の名誉、評判を落とすこと。」”今回の君の失敗で、私の顔に泥をぬることになっているのだ。”
顔を売る(かおをうる)「皆に知られるようにする。」”ここで顔を売っておいて、損はない。”
顔をつなぐ(かおをつなぐ)「訪問、出席して忘れられないようにする。紹介する。」”あちこち出向いて、顔をつないている。今度Aさんに、君のこと顔をつなぎする。”
顔を潰す(かおをつぶす)「他人の名誉を傷づける、評価を下げる。」”僕はずいぶん、親の顔を潰してしまった。”
影が薄い(かげがうすい)「元気がない様子。目立たない様子。」”彼は最近、影が薄いね”
固唾を呑む(かたずをのむ)「緊張して、事の成り行きを気にする様子。」”みんな、固唾を呑んで見守っていた。”
肩で風を切る(かたでかぜをきる)「威勢よく、得意そうに振る舞う(歩く)。」”当時は肩で風を切って歩いていた。”
肩の荷が下りる(かたのにがおりる)「責任、役割から解放される。」”子供が全員一人だちして、肩の荷が下りた。”
肩身が狭い(かたみがせまい)「面目が立たない。居心地が悪い」”そんなことしたら、肩身が狭くなる。僕たちはあの地で肩身が狭い思いをした。”
肩を並べる(かたをならべる)「同程度の実力、地位になる。」”あの二人はこれで、肩を並べることになる。”
肩を持つ(かたをもつ)「擁護する、支持する。」”君はいつも彼の肩をもつ。”
角が取れる(かどがとれる)「落ち着きができ、円満な対応をおこなうようになる。」”彼も歳とって、だいぶ角が取れた。”
株が上がる(かぶがあがる)「評価があがる。」”君もこの件をやり遂げれば、株があがる。”
兜を脱ぐ(かぶとをぬぐ)「降伏、相手に能力がとてもかなわないと認めること。」”その件については、兜を脱ぐよ。”
壁に突き当たる(かべにつきあたる)「仕事や物事、考えが進まなくなること。」”その件は早くも壁に突き当たってしまっている。”
鎌をかける(かまをかける)「必ずしも真実でない事柄を提示して、相手から情報を引き出そうとする。」”あの刑事に鎌をかけらて、おもわずしゃべってしまった。”
気が置けない(きがおけない)「親しみがあり、気を遣う必要のない関係」”彼と君は気が置けない仲でしょう。”
気が利く(きがきく)「細かいところまで注意が及ぶ」”君は気が利くから、ありがたい存在だよ。”
機が熟す(きがじゅくす)「物事が十分な状態になる。」”その件は機が熟したので、取り掛かればよい。”
気が引ける(きがひける)「引け目を感じる、気おくれする。」”あんなことがあったから、君に対して僕は気が引けてるんだ。”
気が短い(きがみじかい)「結果や回答を長くまてず、すぐいらいらしたり、怒ったりする、」”彼は気が短いから、また癇癪をおこしている。”
気に病む(きにやむ)「心配する。気にする。」”そんなことで、気に病んでもしょうがないさ”
踵を返す(きびすをかえす)「引き返す。」”彼女が来ないことがわかったので、僕は踵を返して家に帰った。”
肝に銘ずる(きもにめいずる)「心に強くきざみつけて忘れない。」”今回の件は肝に銘じておきます。”
肝を潰す(きもをつぶす)「著しく驚く。」”まったく君の行いには、いつも肝を潰す。”
気を回す(きをまわす)「必要以上に考慮する、邪推する。」”そんなに気をまわしてくれなくても、結構です。”
釘をさす(くぎをさす)「注意、警告を念を押す。」”その件は釘をさしておいたから、忘れてないでしょう。”
草の根分けて探す(くさのねわけてさがす)「あらゆる手段をつくし、隅々まで探す。」”こうなったら、草の根分けて探すしかない。”
口裏を合わせる(くちうらをあわせる)「話の内容に食い違いがないよう、打ち合わせておくこと。」”彼らは口裏をあわせて、問題ないように装っている。”
口が重い(くちがおもい)「口数が少ない。」”その件については、皆、口が重くなってしまう。”
口が堅い(くちがかたい)「他人に漏らすべきでないことは他言しない。」”彼は口が堅いから、安心して任せられる。”
口が軽い(くちがかるい)「おしゃべりで秘密が守れない」”彼女は口が軽いから、機密事項は教えないように気を付けてほしい。”
口が酸っぱくなる程(くちがすっぱくなるほど)「なん度も繰り返して言い聞かせること」”その件については、口が酸っぱくなる程言ったのに、わかってないんだ。”
口が滑る(くちがすべる)「うっかり秘密をもらしてしまうこと」”彼が口が滑らしてしまい、相手にもばれてしまった。”
口車に乗る(くちぐるまにのる)「言葉巧みに言われてだまされる、おだてに乗る。」”彼の口車に乗せられて、私が担当することになってしまった。”
くちばしが黄色い(くちばしがきいろい)「若く経験が浅いこと」”くちばしが黄色いガキが何を言っているんだ。”
嘴を突っ込む(くちばしをつっこむ)「当事者以外が、ある件に関わりを持とうとすること」”大勢が嘴を突っ込もので、話が複雑になり解決が遅れている。”
口火を切る(くちびをきる)「物事を最初に始める、 きっかけをつくる。」”彼が口火を切ったおかげで、みんなの仕事がうまくいった。”
口を拭う(くちをぬぐう)「悪事を働きながら、知らない振りをすること」”その時点で、その件について彼は口を拭っていた。”
口を割る(くちをわる)「隠していた事実や罪について述べる。」”とうとう、奴も口を割ったよ。”
首が回らない(くびがまわらない)「お金の工面の目途が立たず困っている。」”今月は支払いが多く、首が回らない。”
首を突っ込む(くびをつっこむ)「事柄に関与する、深入りする。」”そんなあっちこっち、首を突っ込むと、収集つかなくなる。”
首を長くする(くびをながくする)「待ち焦がれる。」”君のこと、首を長くして待ってたから、合えてうれしい。”
蜘蛛の子を散らす(くものこをちらす)「大勢の人が一気に散りぢりになって逃げていく様」”悪事がバレたのがわかると、子供たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていった。”
芸が細かい(げいがこまかい)「細部まで注意をはらわれている、処理されていて念がはいっている。」”あの職人は芸が細かいから、結果が期待できる。”
下駄を預ける(げたをあずける)「物事の決定や処理について他人に任せる。」”その件は、彼に下駄を預けている。”
煙に巻く(けむにまく)「ごまかす。」”彼の達者な口で煙に巻かれた。”
けりを付ける(けりをつける)「決着をつける」”その件はまだ、けりが付いていないです。”
心を許す(こころをゆるす)「うちとける」”彼とは気を許す仲だ。”
腰をすえる(こしをすえる)「落ち着いて、じっくりと物事に取り組む。」”それは、腰をすえてやらないと、解決しない。”
腰を抜かす(こしをぬかす)「立ち上がれなくなるぐらい、驚き、恐れる。」”そんなこと、母に知れたら、腰を抜かしていまいます。”
胡麻を擂る(ごまをする)「自己の利益のために他人にへつらう。」”彼は胡麻を擂るのがうまいから、出世したのです。”
小耳に挟む(こみみにはさむ)「それとなく聞く」”小耳に挟んだ話から、こんな大きな成果が得られた。”
匙を投げる(さじをなげる)「治療や解決の方法が見出せなくなり、手をひく、見放す。」”彼の容体は医者も匙を投げてしまうほど、よくない。”
鯖を読む(さばをよむ)「実際の数値より大きく、あるいは小さく言う。」”年齢の鯖を読む人は、少なからずいる。”
様になる(さまになる)「似合う、恰好がよい。」”君はなかなか、様になっている。”
三拍子揃う(さんびょうしそろう)「必要な条件が全て揃っている。」”こんな三拍子揃った人物は簡単には見つからない。”
舌が回る(したがまわる)「よどみなくしゃべる。よくしゃべる。」”彼は舌が回るから、聞きやすい。彼は舌が回るから、敵わない。”
舌を出す(したをだす)「陰で人をバカにする、あざける。」”表面は取り繕ったが、陰で舌を出した。”
舌を巻く(したをまく)「驚くぐらい、非常に感心する。」”その出来ばえには、我々は舌を巻くしかなかった。”
尻尾を出す(しっぽをだす)「隠し事が露見する。」”奴はとうとう尻尾を出した。”
尻尾をつかむ(しっぽをつかむ)「隠し事、悪事を明らかにするためのよりどころを手に入れる。」”その件は尻尾をつかんでいるから、まもなく解決するだろう。”
しのぎを削る(しのぎをけずる)「激しく争う」”当時は二人でしのぎを削ったものだ。”
自腹を切る(じばらをきる)「必ずしも、その必要がないのに、自分のお金で支払う。」”費用の出どころがなく、自腹を切るしかなかった。”
私腹を肥やす(しふくをこやす)「役職、地位を利用して個人の資産を増やす。」”彼は私腹を肥やすことばかり考えている。”
終止符を打つ(しゅうしふをうつ)「決着をつけ、終わりにする。」”その出来事には彼が終止符を打った。”
食指が動く(しょくしがうごく)「積極的に行動しようという気持ちになる。」”今回のオーディションでは、食指が動く子はいなかった。”
しらを切る(しらをきる)「知っているのに、知らないようにふるまう。」”いつまで、しらを切り通せるとおもってるんだ。”
尻が重い(しりがおもい)「なかなか行動を開始しない様」”彼らは尻が重く、作業開始がおくれた。”
尻が軽い(しりがかるい)「動作が活発で軽快である。軽はずみである。浮気がちな女性」”尻が軽く、すぐ取り組んでくれる。それは、ちょっと尻が軽いな。あの女は尻が軽いから気を付けないといけない。”
尻に火がつく(しりにひがつく)「事態が差し迫って、追いつめられた様子」”彼は尻に火がつかないと、本気で作業しない。”
尻を拭う(しりをぬぐう)「他人の失敗などの後始末をする。」”彼の尻を何度拭わされたことか”
白い目で見る(しろいめでみる)「悪意をもって見ること」”この辺りの人は僕のことを白い目で見る。”
心血を注ぐ(しんけつをそそぐ)「非常に熱心に取り組むこと」”彼が最後に心血を注いだ作品がこれだ。”
辛酸を嘗める(しんさんをなめる)「苦しく、つらい思いをする。」”あの出来事に、彼らは辛酸を嘗めることになった。”
水泡に帰す(すいほうにきす)「あっけなく消えてしまう、努力が無駄に終わる。」”今までの努力が水泡に帰してしまった。”
雀の涙(すずめのなみだ)「ごくわずかな量をたとえること」”今年になって給料あがったが、雀の涙だよ。”
図に乗る(ずにのる)「調子に乗る、つけあがる。」”彼は少しうまくいくと、図に乗ってしまう。”
脛に傷を持つ(すねにきずもつ)「過去にやましい行い、悪事を働いている。」”それは脛に傷を持つ人だからではないか”
脛をかじる(すねをかじる)「頼っている。支援を受けている。」”君、いつまで脛をかじっているのだ。”
図星を指す(ずぼしをさす)「指摘が正にその通りで真実を指していること。」”彼女に図星を指されて、あせった。”
隅に置けない(すみにおけない)「経験、知識が豊富で油断できない、侮れない存在。」”思わぬ成果があり、彼が隅に置けないとおもうようになった。”
精が出る(せいがでる)「熱心に取り組む様子。」”今日は朝から、精が出るね。”
堰を切る(せきをきる)「ためていたものが、一度にあふれ出ること」”そのことを知った彼は堰を切ったように、話した。”
席を蹴る(せきをける)「怒って、その場を去る。」”彼は打ち合わせの場を席を蹴って拒絶してしまった。”
世間知らず(せけんしらず)「常識や世の中の事情に疎いこと」”あんな世間知らずだと心配だ。”
世間を狭くする(せけんをせまくする)「信用をなくし、つきあってくれる人が少なくなること。」”そんなことばかりしてるから、世間が狭くなるのだ。”
背中を向ける(せなかをむける)「無関心。見放す。」”そんなに世間に背中を向けることはない。その問題により彼は皆に背を向けられてしまった。”
前後を忘れる(ぜんごをわすれる)「興奮して、あるいは、酒に酔ったりして、正常な判断ができなくなる。」”前後を忘れて抗議した。”
先手を打つ(せんてをうつ)「相手より先に着手して有利にする。」”その件は先手を打っているから、大丈夫だろう。”
底を突く(そこをつく)「蓄えがなくなる。相場が底値になる。」”とうとう食料が底を突いてしまった。今日、XX商事の株価は底を突いた。”
袖を引く(そでをひく)「誘う、督促する。」”袖を引かれたが、断った。”
反りが合わない(そりがあわない)「考えが一致せず、妥協点が見出せない。」”あれだけ反りが合わない二人を一緒に取り組ませて、うまくいくとは思えない。”
算盤が合う(そろばんがあう)「採算が取れる。計算が合う。」”今年になってやって、算盤が合うようになった。何度やっても算盤が合わなかった。”
太鼓判を押す(たいこばんをおす)「絶対的に保証する。」”彼が太鼓判を押したので、採用することに決めた。”
箍が緩む(たががゆるむ)「緊張、規律がゆるむこと。加齢により鈍くなること。」”最近、あのグループの連中は箍が緩んでいる。君も箍が緩んできたな。”
高を括る(たかをくくる)「容易であろうと、甘く見積もること。」”私のこと、高を括っていると、痛い目にあうわよ。”
竹を割る(たけをわる)「正直でさっぱりした気性。」”彼が竹を割ったような人なので、助かった。”
出しに使う(だしにつかう)「自分のために他のものを利用する、口実にする。」”私はそんなことに、子供を出しに使ったりはしません。”
立つ瀬がない(たつせがない)「顔向けができない、面目を保てない。」”彼女は、あんな状況になってしまって、立つ瀬がない。”
盾突く(たてつく)「逆らう、口答えする。」”彼はいつも上の人に盾突くのが好きだ。”
盾に取る(たてにとる)「自分が有利になるための材料にする。」”それを盾に取って話を進めても説得力がない。”
棚に上げる(たなにあげる)「都合の悪いことに触れない。」”その問題、彼は棚に上げて取り組もうとしない。”
血が騒ぐ(ちがさわぐ)「気持ちが高ぶる。」”戦いを前に血が騒ぐ。”
血が上る(ちがのぼる)「興奮する、逆上する。」”そんなにすぐに、血が上らせると、体によくない。”
力を落とす(ちからをおとす)「落胆する、がっかりする。」”その時、彼は全力を尽くした事業に失敗し力を落としていた。”
力を貸す(ちからをかす)「手助けする、援助する。」”この件については、彼女が手助けしてくれるはずだ。”
血も涙もない(ちもなみだもない)「情け、思いやりが全くない。」”そんな血も涙もない対応したら、みんな逃げてしまう。”
血を分けた(ちをわけた)「血のつながった、血縁の」”奴とは血を分けた兄弟よりも親しい仲だ。”
潰しがきく(つぶしがきく)「現在の仕事をやめても、他の仕事ができる。」”彼は、あの道一筋だから、潰しがきかない。”
壺にはまる(つぼにはまる)「要点をうまく押さえている。ある事柄が感情を強く刺激する。」”今度の仕事は壺にはまっているね。あの場面は壺にはまって涙を流してしまった。”
つむじを曲げる(つむじをまげる)「気分を損ねる、意地悪くする。」”彼はそれで、つむじを曲げてしまい、何も応えてくれなくなった。”
面の皮が厚い(つらのかわがあつい)「ずうずうしい」”あんな面の皮が厚い男も珍しい。”
手が空く(てがあく)「仕事がない、暇ができた。」”手が空いたので、君の仕事を手伝う。”
手が掛かる(てがかかる)「世話がやける。」”まだ子供に手が掛かるから、そんなことできない。”
手が切れる(てがきれる)「関係がなくなる。」”その連中とは、もう手を切った。”
手が付けられない(てがつけられない)「問題が大きい、相手が強すぎて、対応する方法が見つからない。」”彼と対戦しても君には手が付けられないだろう。”
手が出ない(てがでない)「自分の能力では取り掛かれない。」”その問題には、今手が出ません。”
手が届く(てがとどく)「能力の範囲内にある。細かい部分まで配慮されている。もうすぐ達する。」”それがあれば、私にも手が届く。隅々まで手が届いた仕上げになっている。君もそろそろ50に手が届くのではないか。”
手が無い(てがない)「実施する方法・手順がない。人手がない。」”僕はその問題に対する手がない。今は手が無く、人を派遣できない。”
手が離れる(てがはなれる)「関係がなくなる。手間がかからなくなる。」”その件は僕から、手が離れているのでなにもできない。この子はいまだに手が離れない。”
手塩にかける(てしおにかける)「自らいろいろ手間をかけ世話、育てる。」”手塩にかけて育てた後輩がいなくなるのは、さみしい。”
手玉に取る(てだまにとる)「人を思いどおりに操る。」”彼は彼女を手玉に取っている。”
手に汗を握る(てにあせをにぎる)「大変な状況をみる、体験して緊張、興奮する。」”あのゲームは観ていて、手に汗を握った。”
手に負えない(てにおえない)「能力の範囲外にあり、対応できない。」”その案件は彼の手には負えない。”
手に掛ける(てにかける)「手間をかけ面倒をみる。自分で処理する、殺す。」”おまえには散々手をかけてきた。とうとう彼に手をかけてしまった。”
手に乗る(てにのる)「相手の術中にはまる、だまされる。」”君のその手には乗らないよ”
手も足も出ない(てもあしもでない)「能力の範囲を超えた事柄であり、まったく対応する手だてがない。」”そうなったら、僕には手も足も出ない。”
手を打つ(てをうつ)「感心、感動して手を合わせて鳴らす。仲直りする、懸案を解決する。予想される問題に対応するための処置をおこなう。」”あの案には僕もおもわず、手を打った。その条件で互いに手を打ってもらいたい。問題が大きくなる前に手を打っておこう。”
手を貸す(てをかす)「手伝う。労力を提供する。」”その時には、手を貸して欲しい。”
手を切る(てをきる)「関係を絶つ。」”あんな連中とは、手を切ったほうがいい。”
手を染める(てをそめる)「関係をもちはじめる、取り掛かる。」”その時は既に、犯罪に手を染めていた。”
手を尽くす(てをつくす)「問題解決のため、あらゆる手段を試みる。」”手を尽くしたが、思い通りにはいかなかった。”
手を抜く(てをぬく)「十分でない処理、仕事をおこなう。」”それぐらい手を抜くしかない。”
手を広げる(てをひろげる)「範囲を広げる、規模を大きくする。」”そんなに手を広げて、だいじょうぶかい。”
手を焼く(てをやく)「手こずる。」”その件にはまだ手を焼いている。”
手を煩わす(てをわずらわす)「手間や面倒をかける。」”その件は先生の手を煩わすまでもないです。”
天狗になる(てんぐになる)「自慢する、うぬぼれる。」”彼ほ少しめると、すぐ天狗になる。”
頭角を現す(とうかくをあらわす)「人より優れた点が、他者に認識されるようになる。」”あの大会で彼は頭角を現した。”
峠を越す(とうげをこす)「絶頂の時期がすぎる。危ない状況を脱する。」”今年の夏も暑さの峠を越した。彼の容体も峠を越したので、安心だ。”
堂に入る(どうにいる)「学術、技芸にすぐれ、十分な技術をもっていること」”彼女の昨日の演技は堂に入ったものだった。”
取り付く島もない(とりつくしまもない)「態度が冷たく全く頼りにならないこと」”彼は怒ってしまって、取り付く島もなかった。”
長い目で見る(ながいめでみる)「目前の事実で評価せず、長期的に成果で評価する。」”まあ、そう言わず、長い目でみてやって欲しい。”
泣きを見る(なきをみる)「泣くような、つらい思いをする。」”そんないい加減なことばかりしていたら、今に泣きを見る。”
謎をかける(なぞをかける)「遠回しに表現する。」”そんな謎をかけるような言い方でなく、ハッキリ言えよ。”
煮え湯を飲まされる(にえゆをのまされる)「信頼していた相手に裏切られる。」”彼女はお人よしで、いつも煮え湯を飲まされている。”
二の足を踏む(にのあしをふむ)「実行をらめらうこと」”そんなことで、二の足を踏んでいたら、他人に先を越されてしまう。”
二の句が継げない(にのくがつげない)「あきれたり驚いたりして、次に言うべき言葉が出てこない。」”大変な状況に陥り、二の句が継げなかった。”
二の舞を演ずる(にのまいをえんずる)「前の人と同じあやまちを繰り返すこと」”気をつけていれば、彼の二の舞を演じることはなかった。”
睨みがきく(にらみがきく)「威力がある、押さえつけることができる。」”叔父は彼らに睨みがきく。”
熱が冷める(ねつがさめる)「熱中しなくなる。冷静になる。」”そんな白けたことばかり言われると、熱が冷める。そろそろ、熱を冷ましたらどうだ。”
熱に浮かされる(ねつにうかされる)「我を忘れて夢中になる。病気の高熱でうわごとを言う。」”まるで、熱に浮かされているようだ。彼の容体は回復せず、熱に浮かされていた。”
根に持つ(ねにもつ)「いつまでも恨みに思って忘れない。」”その件については、彼は根に持っているようで困ってしまう。”
根ほり葉ほり(ねほりはほり)「しつこく、細かく」”そんな、根ほり葉ほり聞いたって、わからないものは、答えられない。”
根も葉もない(ねもはもない)「全く根拠のない。」”そんな根も葉もない噂を気にしなくてよい。”
音を上げる(ねをあげる)「限界を感じ、物事を進めのが無理だという意思表示をする。」”彼はもう音を上げたのか?”
喉が鳴る(のどがなる)「食欲を強く感じる様子」”ご馳走を前に、喉が鳴ってしまった。”
喉から手が出る(のどからてがでる)「欲しくてしょうはない様」”あの品は喉から手が出るほど、欲しかったが手にいれることができなかった。”
伸るか反るか(のるかそるか)「成功するか失敗するか」”伸るか反るかの重要な出来事だ。”
歯が浮く(はがうく)「軽薄に感じ、悪い印象をもつ」”そんな歯の浮くようなセリフは歓迎されない。”
歯が立たない(はがたたない)「自分の技量を大きく上回る相手、事柄であり、効果ある取り組みができない。」”その件については、僕では歯が立たなかった。”
白紙に戻す(はくしにもどす)「なにもなかった最初の状態に戻す。」”その件は先日、白紙に戻ったのではないですか?”
拍車をかける(はくしゃをかける)「物事の進行を速める、加速する。」”彼のその一言で、皆の動きに拍車がかかった。”
旗色が悪い(はたいろがわるい)「形勢がおもわしくない、戦況が不利な状況。」”今は旗色が悪いので、ちょっと間をおこう。”
鼻が高い(はながたかい)「誇らしい、自慢である。」”こんな息子がいて、私は鼻が高い。”
鼻であしらう(はなであしらう)「相手の言葉、主張を取り合おうとしないこと。」”せっかくアイディアをもっていったのに、鼻であしらわれた。”
鼻にかける(はなにかける)「自慢する。」”テストでいい点とったのを鼻にかけていた。”
鼻に付く(はなにつく)「うっとおしく感じる。」”いつも娘の自慢話ばかりで、鼻に付く。”
鼻をあかす(はなをあかす)「他人のスキに乗じて、驚かせる。」”今回ばかりは、彼に鼻をあかされた。”
鼻を折る(はなをおる)「得意がっている、自慢している人をへこませ、恥を書かせる。」”彼は有頂天になりすぎなので、鼻を折ってやるといい。”
花を持たす(はなをもたす)「手柄や名誉を人に譲る。」”君には、あの件では花を持たせてもらった。”
羽を伸ばす(はねをのばす)「束縛から解放され、くつろぐ。」”仕事ばかりでなく、たまには、羽を伸ばしてこい。”
羽目をはずす(はめをはずす)「許容範囲にない行動をする。」”昨夜は羽目をはずしすぎた。”
腹が据わる(はらがすわる)「恐怖、心配事に左右されず、冷静な対応ができる。事柄に対して真剣に向き合う。」”彼も腰が据わってきたから、大丈夫です。この問題に腹据えて取りかかる。”
腹が立つ(はらがたつ)「怒る。」”あの時は、腹が立ってしょうがなかった。”
腹に据えかねる(はらにすえかねる)「怒りを心中におさめておくことができない、強い怒りを感じる。」”君のあの発言には、皆、腹に据えかねている。”
腹を抱える(はらをかかえる)「大笑いする。」”彼の話に皆、腹を抱えてしまった。”
腹を探る(はらをさぐる)「それとなく心情を知ろうとする。」”そうやって、人の腹を探るのが、彼のやり方だ。”
腹を割る(はらをわる)「本心を包み隠さず、明かす。」”ひとつ、今日は腹を割って話そう。”
腫れ物に触るよう(はれものにさわるよう)「機嫌を損じないよう注意を払って接すること。」”あの時の彼には、皆機嫌を損じないようしていた。”
歯を食いしばる(はをくいしばる)「悲しみ、苦痛を歯を食いしばって耐えること。」”歯を食いしばって我慢してきたが、それも限界だ。”
引けを取らない(ひけをとらない)「劣らない、互角である。」”XX産に引けを取らない味が楽しめる。”
膝を突き合わせる(ひざをつきあわせる)「本心を明かして、話し合いなどをおこなう。」”彼と膝を突き合わせる必要があるでしょう/彼と膝を突き合せ話す必要があるでしょう”
膝を交える(ひざをまじえる)「親しく打ち解けて話合う。」”彼とはよく膝を交えて話しあった。”
肘を張る(ひじをはる)「気負う、意地を張る。」”君、そんなに肘を張っていたら、疲れてまいってしまう。”
一泡吹かせる(ひとあわふかせる)「不意をつく、あるいは予想外のことで、驚かせる。」”今度はこっちが一泡吹かせないと、気がすまない。”
一息を入れる(ひといきいれる)「休憩をとる。」”そんなに頑張ってばかりでないで、一息いれたほうがいい。”
一言もない(ひとこともない)「弁解の余地がないこと。」”その件について、私は一言もないです。”
一旗揚げる(ひとはたあげる)「向上心をもって行動を開始すること」”行くからには、一旗揚げないと帰ってこれない。”
一肌脱ぐ(ひとはだぬぐ)「強力に他人を助ける。」”ここはなんとか、一肌脱いでもらえないか”
人目につく(ひとめにつく)「目立つ、他人から注目される」”今は人目につく行動は避けていただきたい。”
人目を忍ぶ(ひとめをしのぶ)「人に知られないように気をつかう。」”二人は人目を忍んで会っていた。”
人を食う(ひとをくう)「人を小ばかにしたような、尊大な態度」”そんな人を食った話があるか”
火に油を注ぐ(ひにあぶらをそそぐ)「悪い方向により一層進こと。」”君と発言は火に油を注ぐことになって、事態はさらに悪化した。”
火の消えたよう(ひのきえたよう)「活気がなく寂しい様子。」”君が子供を連れて出て行ってから、家の中は火が消えたよう静かだ。”
火の車(ひのくるま)「お金がなく苦しいこと」”家の家計はずっと、日の車だ。”
日の目を見る(ひのめをみる)「それまで埋もれたいたが、世間に知られる。不遇な環境が改善される。」”あの作品も日の目を見た。彼の努力が日の目をみて暮らしがよくなる。”
火花を散らす(ひばなをちらす)「激しく争う、競う。」”首位を競って、両チーム火花を散らしている。”
蓋を開ける(ふたをあける)「物事などが具現化する、始まる。結果を確認する。」”噂では美人が配属されるとのことであったが、蓋を開けたら、そうでもなかった。彼がつくったプログラム、蓋を開けてみたたら、とんでもなかった。”
筆が立つ(ふでがたつ)「文章を作る能力がある。」”文書作成の際は彼が筆が立つから、頼りになる。”
筆を置く(ふでをおく)「書くのをやめる。」”そろそろ、筆を置いたら、どうかな。”
懐が寒い(ふところがさむい)「所持金が少ない。」”給料前なので、懐が寒い。”
懐を肥やす(ふところをこやす)「不当な方法で利益を得る。」”裏口入学の手引きをして、懐を肥していた。”
腑に落ちない(ふにおちない)「納得がいかない。」”それは腑に落ちない話だ。”
弁が立つ(べんがたつ)「話が巧、雄弁である。」”彼は政治家だけあって、弁が立つ。”
棒に振る(ぼうにふる)「これまでの積み重ねを無駄にしてしまう。」”長年の努力で得た地位を棒に振ることはないだろう。”
臍を嚙む(ほぞをかむ)「どうにもならないことを悔やむ。」”今までの不勉強な自分を振り返り、臍を嚙む思いになる。”
骨がある(ほねがある)「しっかりとした気概がある。」”ちょっと、骨があるとこ見せて欲しいものだ。”
骨が折れる(ほねがおれる)「苦労する。」”子育ては骨が折れるものだよ。”
骨を惜しむ(ほねをおしむ)「怠ける。」”若いのに、骨を惜しんでるようでは、見込みがない。”
本腰を入れる(ほんごしをいれる)「物事に真剣に取り組む」”これからは、本腰を入れて取り組んでいただきたい。”
本音を吐く(ほんねをはく)「本当の気持ちを表す。」”本音を吐いた。”
魔が差す(まがさす)「ふと、考えてもいなかった誤った行動や悪事をおこなってしまう。」”あの件は、魔が差してしまったとしか言えない。”
枕を高くする(まくらをたかくする)「気にすることがなく、安心してゆっくりと眠る」”これで、枕を高くして眠れる。”
眉に唾をつける(まゆにつばをつける)「だまされないように用心すること」”君は眉に唾をつけて構えていた。”
丸く収める(まるくおさめる)「もめ事を円満に解決する。穏便にすませる。」”彼のおかげで、その件はなんとか丸く収まった。”
水に流す(みずにながす)「問題やトラブルをなかったことにし、仲の悪いのを解消すること」”全ては水に流して、仲直りしよう。”
水を打ったよう(みずをうったよう)「多くの人が全く静かにしている様子。」”会場は水を打ったように静まりかえっていた。”
水を差す(みずをさす)「物事がうまく推移しているときに邪魔をすること。」”彼の行為は、全体の流れに水を差す結果となった。”
身につまされる(みにつまされる)「他人の不幸やつらいことが、自分のことかのようにつらく感じること」”彼女に起こった不幸を見ていると、私も身につまされる感じする。”
耳が痛い(みみがいたい)「話を聞いてつらく思うこと。」”的を得た指摘で耳が痛い。”
耳が早い(みみがはやい)「世間の出来事や噂を聞きつけるのが早い。」”彼は耳が早いので、そのことは既に知っていた。”
耳にたこができる(みみにたこができる)「同じこと、似たことを何度も聞いて、うんざりする。」”その話はもう耳にたこができほど聞いてるよ。”
耳を澄ます(みみをすます)「聞くことに集中する。」”あの時は皆が耳を澄ましていた。”
脈がない(みゃくがない)「可能性が感じられない、期待できない。」”アタックしてみたが、脈がないのがわかった。”
身を粉にする(みをこにする)「一生懸命に取り組む様」”長年、身を粉にして働いた成果だ。”
胸が騒ぐ(むねがさわぐ)「不安で落ち着かない。」”連絡が来ないので、胸が騒いでいた。”
胸がすく(むねのすく)「心が晴れやかで、すっとする。」”あれは、胸がすく思いだった。”
胸をなで下ろす(むねをなでおろす)「安心する。ほっとする。」”二人が和解したので、関係者は胸をなで下ろした。”
目が利く(めがきく)「善悪を見分ける、物事の本質を見極める能力が高い。」”彼は何事にも目が利く。”
目がくらむ(めがくらむ)「強い刺激を受け、冷静な判断ができなくなること。」”あれだけの大金を前にして、誰でも目がくらむ。”
目が覚める(めがさめる)「冷静な判断ができるようになる。」”いい加減、目が覚ませ。”
目がない(めがない)「好きで、夢中になって思慮判別をなくすほどである。」”彼は酒には目がない。”
目が回る(めがまわる)「めまいがする。非常に忙しい様子。」”疲れと空腹で目がまわる。当時はいろんなことがあって、目が回っていた。”
目に余る(めにあまる)「見過ごすことができない程度である。」”彼らの行為は目に余るものであった。”
弓を引く(ゆみをひく)「背く、反抗する。」”上司に弓を引くとは、いい度胸だ。”
横車を押す(よこぐるまをおす)「無理に事を進める。」”そんなに横車を押しても反発をまねくだけだ。”
埒が明かない(らちがあかない)「物事が解決しない、決着がつかない。」”そんなこと繰り返すばかりで、埒が明かない。”
路頭に迷う(ろとうにまよう)「生活の手段をなくし、生活が成り立っていかなくなり、困惑する。」”会社が倒産して、路頭に迷うことになってしまった。”
罠にかかる(わなにかかる)「他人の計略にはまる。」”彼女は僕がしかけた罠にかかった。”
輪を掛ける(わをかける)「程度をあげる。」”Aチームは彼が参加により、輪を掛けて暴力的になった。”

ことわざ

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語・文(読み)「意味」”例文”
ああ言えばこう言う(ああいえばこういう)「人の指摘にいちいち、言い返すこと」”彼はああ言えばこう言う性格から、誰もアドバイスしてくれなくなってしまった。”
阿吽の呼吸(あうんのこきゅう)「息がぴったり合っていること。」”これからは、君たち阿吽の呼吸でお願いします。”
青菜に塩(あおなにしお)「元気がない様子。」”突然の出来事に彼は青菜に塩をかけたようになってしまった。”
青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)「弟子が師匠の技量や学識を超えることのたとえ。」”あの学生の研究成果は恩師の研究を凌駕しており、青は藍より出でて藍より青しと思わせる。”
秋茄子は嫁に食わすな(あきなすはよめにくわすな)「秋の茄子はおいしいのでもったいないから嫁に食わせるな。秋の茄子は体を冷やすから嫁に食わせるな。」”あそこの姑はi意地悪で、秋茄子は嫁に食わすなという感じだね。あそこの姑は嫁を大事にして秋茄子は嫁に食わすなといったあんばいだ。”
秋の日は釣瓶落とし(あきのひはつるべおとし)「秋は一気に日が暮れるということ」”日が暮れだしたら、すぐ暗くなるよ、秋の日は釣瓶落とし言うぐらいだ。”
足をすくわれる(あしをすくわれる)「卑劣な方法で困ったことになること。」”奴の面倒は散々見たのに、足をすくわれるとは、思いもしなかった。”
頭の上の蝿も追えぬ(あたまのうえのはえもおえぬ)「自分のことも満足に解決できないこと。」”頭の上の蝿も追えないのに、人のことに口出ししなくていい。”
後足で砂を掛ける(あとあしですなをかける)「世話になった人に仇を返すこと」”恩人に後足で砂を掛けるようなことはやめるべきだ。”
痘痕もえくぼ(あばたもえくぼ)「愛する者のに対しては欠点も長所かのように思ってしまうこと。」”彼の浪費癖は問題だが、今の彼女いそれを言っても、痘痕もえくぼで、取り合わない。”
危ない橋を渡る(あぶないはしをわたる)「危険を犯す。」”なんのメリットもないのに、危ない橋を渡ることはない。”
雨降って地固まる(あめふってじかたまる)「揉め事等悪い事の後は良い結果や安定を保てること」”揉めてもいいさ、雨降って地固まるだ、無難な議論で終わって、何も得られないよりいい。”
鮑の片思い(あわびのかたおもい)「片方が思いを寄せてるだけで、相手にはその気がないこと。」”彼女、彼に熱をあげてるようだが、鮑の片思いだね、彼は別に相手がいるんだ。”
鞍上人なく鞍下馬なし(あんじょうひとなくあんかうまなし)「」””
石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)「最初はうまくいかないばかりで、無理かと思ったけどね、石の上にも三年だね、なんとかマスターできた。」””
石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる)「非常に用心深く行動する様」”あそこは危険だからね、石橋を叩いて渡るつもりでいかないといけない。”
医者の不養生(いしゃのふようじょう)「正しいことを人に勧めながら、自分では実行しないこと。」”あの先生はタバコは吸うし、運動はゼロ、医者の不養生の典型だ。”
いずれ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)「どちらもすぐれていて、選択に迷うこと」”あのメンバから選出となると、いずれ菖蒲か杜若で悩む。”
急がば回れ(いそがばまわれ)「急いでいる時ほど、無理して近道をするより、確実な回り道を選んだ方が結果として早く着く。」”急がば回れというからね、少し時間はかかっても確実に仕上げてくれたほうがいい。”
鼬の最後っ屁(いたちのさいごっぺ)「追い込まれた時に使う非常手段。」”これは、鼬の最後っ屁にとっておこう。”
一事が万事(いちじがばんじ)「一つのことで、全体がわかること。」”彼は一事が万事、約束なんてなにに等しい。”
一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)「次々と災難が続くこと。」”台風の修理が終わったとおもったら、今度は地震か、一難去ってまた一難だ。”
一矢報いる(いっしむくいる)「一方的に負けている状態で、わずかでも反撃、仕返しをすること。」”ここで、一点でも返して、一矢報いたいとこだ。”
一寸先は闇(いっすんさきはやみ)「先のことは予測がつかないということ。」”一寸先は闇というからね、まあ、その時になってみないと、わからない。”
一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)「それぞれに相応する考えや思いがあるということ。」”若輩者だからといって、邪険にしないで、一寸の虫にも五分の魂と言うだろ。”
犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)「弱者、敗者が陰口や、負け惜しみをいうこと。」”そんなこと言ったって、犬の遠吠えにしかならないよ。”
犬も歩けば棒に当たる(いぬもあるけばぼうにあたる)「何でもいいから、やっていれば、いいことに会う場合もある。」”あてもなく、あの街を歩いていて、彼女と知り合ったのさ、犬も歩けば棒に当たるということだ。”
命あっての物種(いのちあってのものだね)「何事も命がなければ、どうしようもない。」”あんな被害にあったが、命あっての物種だ、命ばかりは助かってよかったとおもおう。”
井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)「狭い世界しか知らないのに、それを全てと思いこむこと。」”君こそ、井の中の蛙大海を知らずだよ。”
言わぬが花(いわぬがはな)「言わない方が物事がうまく進む。」”それは言わぬが花だな。”
魚あれば水心(うおごころあればみずごころ)「相手が好意を示せば、こちらも好意を持つことになる。」”魚あれば水心だね、あの二人、すっかり仲良しになってる。”
牛にひかれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)「思いがけず誰かに連れられることで、よい出会いに恵まれること。」”先月、彼のお供ででかけて、素敵な彼女とめぐりあうことができたよ、牛にひかれて善光寺参りとは言ったものだ。”
氏より育ち(うじよりそだち)「家柄よりも育った環境が人間形成に与える影響が大きい。」”彼は貧しい家庭の出だが、厳しい躾を受けていて、礼儀ただしい青年で、氏より育ちと思わせる。”
嘘から出た実(うそからでたまこと)「嘘、冗談として言っったことが、現実になってしまうこと。」”彼女は絵を立てるといっていたが、あんな賞をとって嘘から出た実になった。、”
嘘つきは泥棒のはじまり(うそつきはどろぼうのはじまり)「嘘をついていると、悪事にそまっていくということ。」”嘘つきは泥棒のはじまりというからね、そのうち大きな悪事を働くことになる。”
嘘八百(うそはっぴゃく)「たくさんの嘘、嘘つき、なにもかもが嘘だらけ。」”彼の話は、嘘八百で全く信用ならない。”
嘘も方便(うそもほうべん)「嘘をつくことは良くないが、場合によっては嘘が必要なこともある。」”そういう場面では嘘も方便いう考えも必要だ。”
独活の大木(うどのたいぼく)「大きいばかりで、役に立たないもの。」”あのクルマ、大きいが荷物も乗らず、乗員数も変わらず、独活の大木だ。”
鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)「なに一つ見落とさないよう注意深く探すこと」”彼はあの古本屋にいくと、鵜の目鷹の目で掘り出し物を探す。”
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)「いろいろ言っても効果がないこと。」”わざわざ出かけていって、忠告しても、彼には馬の耳に念仏にしかならないから、やめておいたほうがいい。”
海千山千(うみせんやません)「物事の裏表を知り抜いていて悪賢いこと」”あんな海千山千の男にかかったら、僕はとても太刀打ちできない。”
売り言葉に買い言葉(うりことばにかいことば)「喧嘩のような口調に、そのまま応じること。」”そんな売り言葉に買い言葉の対応するなんて、君も大人気ないよ。”
雲泥の差(うんでいのさ)「大きな違いがある。」”先生に指導を受ける前後の作品をくらべると、それは雲泥の差です。”
江戸の仇を長崎で討つ(えどのかたきをながさきでうつ)「意外な場所、筋違いな仕返しをすること。」”どうして彼女にあたるかな、江戸の仇を長崎で討つことはないだろう。”
海老で鯛を釣る(えびでたいをつる)「小さな投資で大きな利益を得ること。」”彼は、海老で鯛を釣るやり方で大きな利益をあげた。”
縁の下の力持ち(えんのしたのちからもち)「目立たないつかないところで、みんなのために努力すること。」”彼は縁の下の力持ちだ。”
驕る者久しからず(おごるものひさしからず)「いつまでも栄華が続かない」”驕る者久しからずだよ、あれだけ勢いあった彼が、今やあのざまだ。”
小田原評定(おだわらひょうじょう)「議論に時間がかかり結論がでないこと」”こんな話し合いを続けても、小田原評定になるなけだ。”
同じ穴の狢(おなじあなのむじな)「悪事の仲間」”気づいていないかもしれないが、A氏はB氏と同じ穴の狢で、今に尻尾を出す。”
鬼が出るか蛇が出るか(おにがでるかじゃがでるか)「運命を予測することは難しい。」”鬼が出るか蛇が出るかわかりしゃしないよ。”
鬼が笑う(おにがわらう)「予測できないことを話題にすること」”来年の話なんてして、鬼が笑うよ。”
鬼に金棒(おににかなぼう)「より強固、完全に近くなること。」”君がこの仕事に参加してくれれば、鬼に金棒だ。”
鬼の居ぬ間の洗濯(おにのいぬまのせんたく)「厳しい監督者などがいない間にのんびりと寛ぐこと。」”しばらく、先生は来ないようだから、鬼の居ぬ間の洗濯といこう。”
鬼の首を取ったよう(おにのくびをとったよう)「大きな手柄をたてて得意がる。」”それぐらいのことで、鬼の首を取ったようにすることはない。”
鬼の目にも涙(おにのめにもなみだ)「厳しく冷たい人が情を見せること。」”あんな厳しい先生が泣いて、みな鬼の目にも涙とおもったことだろう。”
帯に短し襷に長し(おびにみじかしたすきにながし)「中途半端で役に立たないこと。」”これでは帯に短し襷に長しで、使い道がない。”
溺れる者は藁をも掴む(おぼれるものはわらをもつかむ)「全く困り果てているときは、あまり頼りにならないものでも、頼りにしてしまう。」”こんな窮状になって、溺れる者は藁をも掴む思いで昔の仲間に助けを求めた。”
親の心子知らず(おやのこころこしらず)「子供は親の深い思いを知らず、気ままなものだ。」”子供ができた今、かつては親の心子知らずで両親に苦労をかけたとおもう。”
親の光は七光り(おやのひかりはななひかり)「親が社会的地位や功績があり、子供もその恩恵を受けること。」”今回の彼の功績は親の光は七光りではなく、彼自身の努力によるものだ。”
女心と秋の空(おんなごころとあきのそら)「変わりやすいもののたとえ」”あんなに心をよせていた男から、乗り換えるなんて、女心と秋の空はわからないね。”
飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)「日頃、世話して目をかけていた人に裏切られたり、害を受けること。」”あれだけ面倒みた部下から、こんな仕打ちを受けるなんて、飼い犬に手を噛まれる思いだ。”
蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)「子は親に似ていて、親より著しく優れていたりしない。」”そんな高望みしても、蛙の子は蛙だから、無理だろう。”
蛙の面に水(かえるのつらにみず)「どんな仕打ちにも平気なこと」”彼になにをしたって、蛙の面に水だ。”
風が吹けば桶屋が儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる)「ある出来事が巡り巡って意外な事象につながる様」”あの時、交通渋滞のおかげで、君の家が新しくなるなんてね、風が吹けば桶屋が儲かるとはこのことだ。”
火中の栗を拾う(かちゅうのくりをひろう)「自分の利益にはならないのに、他人のために危険を犯す。」”彼女のために、君が火中の栗を拾うことはないだろう。”
渇すれども盗泉の水を飲まず(かっすれどもとうせんのみずをのまず)「困った状況でも悪事で解決しようとしない。」”金がないが、渇すれども盗泉の水を飲まずというだろ、詐欺なんてできない。”
河童の屁(かっぱのへ)「取るに足りないこと。」”そんなの、俺にとっては河童の屁だ。”
金の切れ目が縁の切れ目(かねのきれめがえんのきれめ)「金で成り立っている関係で、金がなくなれば存続しない。」”彼女は、金の切れ目が縁の切れ目で、僕から去ってしまった。”
金は天下の回りもの(かねはてんかのまわりもの)「金はどこかに留まるものでなく、今もっている者がなくしたり、今持っていない者がもったりするものだ。」”金は天下の回りものと言うから、君もいつかは億万長者になれるかもしれない。”
壁に耳(かべにみみ)「隠し事をしても、漏れやすいことのたとえ」”そんなに隠したって、壁に耳あるから、近いうちにバレてしまう。”
果報は寝て待て(かほうはねてまて)「いいことは自然とやってくるので、待っていればいい。」”ジタバタしてもしょうがないさ、果報は寝て待てというでしょう。”
亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)「年長者の考えは貴重である。」”亀の甲より年の功というからね、ここは、歳よりの言うことを聞いておこう。”
鴨が葱を背負って来る(かもがねぎをしょってくる)「好都合が自然とやってくること。」”君が、それを持って帰ってくるとは、鴨が葱を背負って来るようなもんだ。”
痒いところに手が届く(かゆいところにてがとどく)「細々とした望みに応えてくれる状況」”これまでのお客様のニーズ、要望を十分、分析し、痒いところに手が届く、新システムを開発しました。”
枯れ木に花(かれきにはな)「いったん衰えたものが再び栄えること」”引退かとおもっていたが、枯れ木に花の状態となった。”
枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)「役に立たないものでも、いるだけマシということ。」”彼に枯れ木も山の賑わいと言ったら、失礼かな?”
可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)「どもがかわいいのなら、甘やかさずに世の中の厳しさを経験させたほうがいい。」”可愛い子には旅をさせよというからね、自社ではなくて、よそで修行させようと考えた。”
可愛さ余って憎さが百倍(かわいさあまってにくさがひゃくばい)「可愛いと強く思っていると、憎しみだしたら、強く憎んでしまうことになる。」”あんなに大切にしてから、今や可愛さ余って憎さが百倍となった。”
堪忍袋の緒が切れる(かんにんぶくろのおがきれる)「我慢しきれなくなる。」”それを聞いて、彼は堪忍袋の緒が切れてしまった。”
雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)「余計なことを言ったため、災難を招くこと。」”あそこで、あの話しなければな、雉も鳴かずば撃たれることはなかっただろう。”
疑心暗鬼(ぎしんあんき)「なんでもないことでも、恐ろしく感じ、疑うこと。」”そんなことばかりで、彼女は疑心暗鬼になってしまった。”
木で鼻を扱くる(きではなをこくる)「不愛想、素っ気ない、冷淡な態度」”なんだ、その木で鼻を扱くったような対応は”
昨日は人の身今日は我が身(きのうはひとのみきょうはわがみ)「今日、他人におこっている災難が、自分にもいつおこるかわからないというたとえ」”今、君のとこは大丈夫だが、苦しんでる人は多く、昨日は人の身今日は我が身というので、気を付けてもらいたい。”
九死に一生を得る(きゅうしにいっしょうをえる)「助かる見込みがない状況を脱して助かる。」”君のおかげで僕は九死に一生を得たのだ。”
牛耳を執る(ぎゅうじをとる)「主導権を執る。」”あの地域では彼が牛耳を執っていた。”
窮すれば通ず(きゅうすればつうず)「行き詰った時にこそ、道は開けるものだ。」”困り果てる状況だったが、窮すれば通ずるもので、解決策が見つけられた。”
器用貧乏(きようびんぼう)「何事もそこそこできるが大成しないこと。」”彼は何をやってもできるけど、これといって大きなアピールポイントがなく、器用貧乏の代表だ。”
木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)「狭い範囲のことしか理解せず、全体を理解できないこと。」”君、その判断は木を見て森を見ずだろう、一部の人の意見しか反映できていない。”
臭いものに蓋をする(くさいものにふたをする)「不都合なことが、他に漏れないように一時的に隠すこと。」”しばらくは臭いものに蓋をしておけばいいさ”
腐っても鯛(くさってもたい)「優れたものは悪い状態になっても価値を失わない。」”彼も落ちぶれたが、腐っても鯛だね、まだまだよい作品を作っている。”
薬も過ぎれば毒となる(くすりもすぎればどくとなる)「良いものでも、ほどほどにしないと悪い作用をするということ。」”健康のためといって、走りすぎて、医者にかかるなんてさ、薬も過ぎれば毒となるだよ、ほどほどにしときな”
糞も味噌も一緒(くそもみそもいっしょ)「良いもの、悪いもの、区別をせずに扱うこと。」”彼にかかると、糞も味噌も一緒だから、良いものを提供する意味がない。”
口八丁手八丁(くちはっちょうてはっちょう)「話も実行することも長けている。」”彼は口八丁手八丁だから、まかせておけばいい。”
口は災いの元(くちはわざわいのもと)「発言にはよく、気を付けないと、余計な事をいって災いを招くことになる。」”人口は災いの元だから、そんな不用意なことを言うものでない。”
口も八丁手も八丁(くちもはっちょうてもはっちょう)「話もうまく、なにかするにも器用であること。」”彼は口も八丁手も八丁だ。”
国破れて山河あり(くにやぶれてさんがあり)「戦乱などで人の作った建物などは、壊れてしまうが、自然の山や河は残る。」”被害は大きく、多くの建物が破壊されたが、山野はそのままで、国破れて山河ありだ。”
苦しいときの神頼み(くるしいときのかみだのみ)「日ごろは神のことなど、忘れているのに、困ったときだけ、思い出して神頼みする。」”苦しいときの神頼み、彼のとこに行って、お願いしてみよう。”
君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)「問題を起こさないためには、そういう状況に近づかないことだ。」”君子危うきに近寄らず.、今は彼から離れているのが賢明だ。”
継続は力なり(けいぞくはちからなり)「何事もコツコツと続けていれば力になる。」”そこでやめるな、継続は力なりというだろ。”
怪我の功名(けがのこうみょう)「失敗がよい結果につながること。」”あそこで事故にあって、探し人を見つけることが出来たのは、怪我の功名だ。”
犬猿の仲(けんえんのなか)「悪いことのたとえ。」”犬猿の仲のあの二人に一緒に仕事させるとは、それはなかなか難しい話だ。”
光陰矢の如し(こういんやのごとし)「あっという間に月日が経つこと。」”光陰矢の如しというから、その時はすぐ来るよ。”
後悔先に立たず。(こうかいさきにたたず)「済んでしまったことを後から悔やんでもどうしようもないこと。」”何を言ったところで、後悔先に立たずだ。”
好事魔多し(こうじまおおし)「良いことに邪魔がはいりやすいという注意」”君はいま何事もうまくいってるようだが、好事魔多しいうから、よく気をつけておくように”
郷に入れば郷に従え(ごうにいればごうにしたがえ)「その場のルールや習慣に従うことが大事だ。」”君はその地に引っ越したのだから、郷に入れば郷に従えばよいだろう。”
弘法筆を選ばず(こうぼうふでをえらばず)「達人は道具に関わらず、素晴らしい成果を出すこと。」”こんな安物の楽器でも、彼女にかかると素晴らしい演奏で、弘法筆を選ばずとはよくいったものだ。”
弘法も筆の誤り(こうぼうもふでのあやまり)「どんな達人、精通者でも失敗することはある。」”彼が失敗するなんて、弘法も筆の誤りだ。”
故郷へ錦を飾る(こきょうへにしきをかざる)「故郷を離れた者が出世したり、手柄をたてて故郷に帰ること。」”これで故郷へ錦を飾ることがでこきる。”
虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)「危険を侵さなければ、大きな成果はない。」”それは少々危険があって、取り組むべき、虎穴に入らずんば虎子を得ずと言うから。”
五十歩百歩(ごじゅっぽひゃっぽ)「違いはあるが、大きな差はない。」”あの二人は五十歩百歩だ。”
転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)「問題が起こる前に対処しておくこと。」”その処置は転ばぬ先の杖となり、災難から逃れることができた。”
紺屋の白袴(こんやのしろばかま)「他人には、いろいろ世話を焼いて、自分のことがおざなりになること。」”君、自分だけ、まだ、課題達成してないんだね、紺屋の白袴とは君のことだ。”
先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)「何事も先におこなえば、人より有利に立てる。」”まだ、誰も取り組んでない今がチャンス、先んずれば人を制すというでしょう。”
策士策に溺れる(さくしさくにおぼれる)「策をいろいろ巡らしすぎると、逆に失敗してしまうものだ。」”この案件、いろいろ考えてやったんだが、うまくいかないね、策士策に溺れるということだろう。”
酒は百薬の長(さけはひゃくやくのちょう)「適量の酒は良薬より効果がある。」”いや、軽い晩酌ぐらいいいのでは、酒は百薬の長と言うからね”
猿も木から落ちる(さるもきからおちる)「彼が、それを失敗するんだね、猿も木から落ちるとは、このことだ。」””
去る者は追わず(さるものはおわず)「自分から離れて行こうとする者は、その意志に任せて、強いて引き留めない。」”僕としては、去る者は追わずで、君たちの意思に任せようとおもう。”
触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)「余計なことしなければ、面倒に巻き込まれることもない。」”ここは、彼に関わらないようにしよう、触らぬ神に祟りなしと言うからね”
三顧の礼(さんこのれい)「真心を尽くし、丁重に人を迎えること。」”彼はあの会社に三顧の礼をもって迎えいれられた。”
三十六計逃げるに如かず(さんじゅうろっけいにげるにしかず)「形勢が不利ならば、色々策を講じるとり、逃げてしまうのが最善の策だ。」”こうなったら、三十六計逃げるに如かずでしょう、撤退しよう。”
山椒は子粒でもぴりりと辛い(さんしょうはこつぶでもぴりりとからい)「小さくても、優れた才能をもっていること」”彼は小さいけどね、山椒は子粒でもぴりりと辛いというだろ、人にはない才能をもっているんだ。”
三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)「平凡な人たちでも集まって強力すれば、よい成果が出せる。」”まあ、三人寄れば文殊の知恵というから、人集めてなんとかしよう。”
地獄で仏に会う(じごくでほとけにあう)「非常に苦しみ状況にある時、助けにあって喜ぶ様子。」”あそこで、君にクルマを借りれて地獄で仏に会った気分だった。”
獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)「組織内でその恩恵を受けながら、仇で返すこと。」”彼のような、獅子身中の虫を部内においておくことはない。”
事実は小説よりも奇なり(じじつはしょうせつよりもきなり)「想像したことより、実際に起こったことのほうが、現実味にかけること」”そんな出来事があるのは信じられないかもしれないが、事実は小説よりも奇なりというだろ、実際にあったんだ。”
獅子の子落とし(ししのこおとし)「我が子を厳しく育てること。」”あの母親のスパルタ教育は獅子の子落としの範囲を超えている。”
死児の齢を数える(しじのよわいをかぞえる)「取返しのつかないことを悔やむたとえ」”そうやって、死児の齢を数えるような真似をしても、なにも戻らない。”
死人に口なし(しにんにくちなし)「死者はなんの申し開きも抗議もできない。」”こうなれば、死人に口なしで、彼の知っていた事実は確かめようがない。”
釈迦に説法(しゃかにせっぽう)「その事柄に精通してる人に、教えようとする行為を愚かするたとえ」”君が彼にその方法を説明するなんて、釈迦に説法だ。”
杓子定規(しゃくしじょうぎ)「法律や規律に厳密に対応して、融通がきかないこと。」”そんな杓子定規の話をしていたら、事は進まない。”
蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)「同じ専門の者同士だと話が通じやすい。自身の専門分野についてはよく知っている。」”プロ同士話せば、すぐ通じるだろ、蛇の道は蛇だよ。それは、専門家の彼が詳しいよ、蛇の道は蛇というだろ。”
重箱の隅を楊枝で穿る(じゅうばこのすみをようじでほじくる)「非常に細かいことにこだわり、問題とすること」”そんな、重箱の隅を楊枝で穿るようなことはやめてくれ。”
朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる)「人はいる環境に依存して変わるものだ。」”あのグループにいれば、彼もするだろうねえ、朱に交われば赤くなるというものだ。”
知らぬが仏(しらぬがほとけ)「知ってしまうと腹が立つが、知らないままなら平静でいられる。」”父には黙っておけばいいよ、知らぬが仏ということだ。”
白羽の矢が立つ(しらはのやがたつ)「重要な役割を任命される。」”今回のクローザーとして、彼に白羽の矢が立った。”
人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)「自分の全力を尽くしたら、後は運にまかせて結果を待つ。」”自分ができることは全てやったので、心残りはなく、人事を尽くして天命を待つ気もちです。”
酸いも甘いも噛み分けた(すいもあまいもかみわけた)「人生経験を積み、世の事情に精通している。」”酸いも甘いも噛み分けた彼だからこそ、皆を説得できたのだろう。”
好きこそものの上⼿なれ(すきこそもののじょうずなれ)「好きなことには、熱心に取り組むので、上達が早い。」”以前から希望していた任務につかせると、すぐその内容を習得したようで、好きこそものの上⼿なれの典型だ。”
過ぎたるは及ばざるが如し(すぎたるはおよばざるがごとし)「何事もほどほどが大事で、多すぎるのは少ないのと同じぐらい不都合だ。」”運動もほどほどにしな、過ぎたるは及ばざるが如しというだろ。”
雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)「幼い頃身に着けた習慣、道楽はいつまでも、身から離れない。」”いまだに、あんなとこ出入りして、雀百まで踊り忘れずとは、彼のことだ。”
住めば都(すめばみやこ)「どこでも住めば、よく感じられるというたとえ」”どこでも住めば都だから、住んでみればよい。”
清濁併せ呑む(せいだくあわせのむ)「度量が大きく、正も悪も受け入れる。」”その役割は清濁併せ呑むぐらいでないと、務まらない。”
晴天の霹靂(せいてんのへきれき)「予期しない出来事が起こることのたとえ。」”それはまさしく、晴天の霹靂だ。”
背に腹は替えられぬ(せにはらはかえられぬ)「大事なことのために、何かを犠牲にするのはやむえない。」”背に腹は替えられないからね、そちらの絵は手放すことにした。”
船頭多くして船山に登る(せんどうおおくしてふねやまにのぼる)「指図する人ばかりだと、物事はうまく進まない。」”あれこれ指図する人ばかりで、このままでは船頭多くして船山に登るになる。”
善は急げ(ぜんはいそげ)「良いとおもったら、直ちに実行するがよい。」”その案はいいね、善は急げで、すぐ取り掛かろう。”
俎上の魚(そじょうのうお)「相手の思い通りにならざる得ない状況、立場」”あんなことになってしまって、君はもう俎上の魚さ、相手の言うこときくしかないだろう。”
袖振り合うも多生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)「たまたま出会ったとしても、それは縁があってのことだ。」”旅先でたまたま、ご一緒しましたが、袖振り合うも多生の縁でよくしていただいた。”
備えあれば憂いなし(そなえあればうれいなし)「日ごろから備えておけば、いざという時なにも心配せずにすむ。」”あの地域の住人は避難訓練を毎年おこなっているのいで、備えあれば憂いなしだ。”
大事の前の小事(だいじのまえのしょうじ)「大きな事を成し遂げたければ、小さなことを侮ってはいけない。」”それは全体からすれば、小さな問題だが、大事の前の小事という言葉もあり、抜かりなく処理したい。”
大は小を兼ねる(だいはしょうをかねる)「大きければ、小さい物の代用になる。」”こっちの大きいのにしとけば、大は小を兼ねるって言うからね”
宝の持ち腐れ(たからのもちぐされ)「優れたものや人をうまく利用できないこと。」”あの人の部下にそんな優秀な人をつけても、宝の持ち腐れになるだけだ。”
多芸は無芸(たげいはむげい)「色々な事を器用にこなしていると、一つのことを極められない。」”あの子はいろんなことに手をだして、そこそこ楽しんでいるけど、多芸は無芸で、人に自慢できるほどのものはないもない。”
多勢に無勢(たぜいにぶぜい)「片方が大勢で、もう片方が人数が少なく勝ち目がないこと。」”多勢に無勢だから、勝つのは難しい。”
ただより高いものは無い(ただよりたかいものはない)「ただだと、結局は高くつくことになる。」”ただより高いものは無いからね、よく考えたほうがいい。”
立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)「自分がいた場所を去るときには、問題などを残さないで美しくさること」”もうすぐ転任だから、その問題は片づけたい、立つ鳥跡を濁さずでいきたいんだ。”
立て板に水(たていたにみず)「よどみなく、すらすらと話すさま」”彼にクルマを語らせたら、立て板に水だね、いつまでも止まらない。”
蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)「人の好みは様々であり、他人には理解できないようなこともある。」”君、あれ選んだの?蓼食う虫も好き好きというけどさ、僕や普通の人はそうしないだろう。”
棚から牡丹餅(たなからぼたもち)「思いがけない好運を得ること。」”義理で買った株が高騰して、棚から牡丹餅だ。”
旅の恥は掻き捨て(たびのはじはかきすて)「旅先で失敗しても、知り合いもおらず、その場限りである。」”あれは手痛い失敗だったがね、旅の恥は掻き捨てで、今は誰もしらず、そんなに気にしていない。”
旅は道連れ世は情(たびはみちづれよはなさけ)「旅に同行者がいると心強いのと同じで、人の世では情けをかけ助けあうことが大事だ。」”まあ、そう言わず君も強力してくれよ、旅は道連れ世は情と言うじゃないか、助けあうことは大事だ。”
玉に瑕(たまにきず)「ほとんど完全に近いものなのに、わずかな欠点があること。」”彼女はいろいろ口うるさいの玉に瑕だ。”
短気は損気(たんきはそんき)「短期を起こすと、損なことになる。」”まーそんなに怒るな、短気は損気と言うではないか、もう少し待ってみよう。”
竹馬の友(ちくばのとも)「幼い頃からの友達。」”奴とは竹馬の友でね、お互いなんでもに知ってる仲だ。”
血で血を洗う(ちでちをあらう)「血を流すような殺傷行為の応酬を繰り返す。」”ここで、止まらなくては、血で血を洗う争いになってしまう。”
提灯に釣鐘(ちょうちんにつりがね)「釣り合いがとれず、比較にならない。」”君のあの中古車と、彼の最新の高級車だとね、提灯に釣鐘だ。”
塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)「小さなことでも継続していけば、大きな成果につながる。」”毎日休まず続けた結果だね、塵も積もれば山となるのを実感する。”
罪を憎んで人を憎まず(つみをにくんでひとをにくまず)「犯した罪は憎むが、犯した人まで憎むのはやめよう。」”罪を憎んで人を憎まずというでしょ、それ以上、彼を責めないで”
爪に火を灯す(つめにひをともす)「極めて節約した生活をおこなう。」”これは君の両親が爪に火を灯すようにして貯めたお金だから、大事にしなさい。”
爪の垢を煎じて飲む(つめのあかをせんじてのむ)「優れた人のよいところを少しでも取り入れる。」”君には彼女の爪の垢を煎じて飲ませたい。”
鶴の一声(つるのひとこえ)「なかなか決まらない状況で、強者の一声で否応なしに決まること。」”その件はいつまでも決まらなかったが、会長の鶴の一声でA案になったのだ。”
鶴は千年亀は万年(つるはせんねんかめはまんねん)「長寿を祝うときに使われる言葉」”鶴は千年亀は万年といいますから、おばあちゃん、まだまだ長生きしてください。”
泥中の蓮(でいちゅうのはちす)「周囲が悪でも、それに染まらず清く正しく生きること。」”あんな環境に長くいて、あの清さからさを保っている彼女は泥中の蓮だ。”
敵は本能寺に在り(てきはほんのうじにあり)「本当の目的は別にあること」”あの客から受注をとることだとおもっていたが、もっと大きなとこを狙っていたんだね、敵は本能寺に在りというわけだ。”
梃子でも動かない(てこでもうごかない)「どんな手段を用いても、まったく動かない様」”その件については、彼は梃子でも動かないよ、あきらめた方がいい。”
鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて)「鉄は熱してやわらかいうちは打っていろいろな形にできるのと同じで、人間も若く柔軟性のあるうち」”彼は若い今鍛えておけばよい、鉄は熱いうちに打てと言うことだ。”
出る杭は打たれる(でるくいはうたれる)「能力が抜きんでているとねたまれたり、余計なことをする人は非難されるものだ。」”彼もあちこちで、色々言われてるようだね、今の社会では出る杭は打たれるということだ。”
伝家の宝刀(でんかのほうとう)「いざというときの切り札」”ここは、伝家の宝刀を抜くしかない。”
天に唾する(てんにつばする)「なにか、悪さをすると、それが自分にかえってくるということ。」”そんなことしたって、天に唾するようなもので、あとで自分が困るだけだ。”
天は二物を与えず(てんはにぶつをあたえず)「一人の人が二つの長所をもつことはない。」”天は二物を与えずというが、彼女はスポーツも学業にも秀でて、その上美人だ。”
灯台下暗し(とうだいもとくらし)「人は身近な問題に気づきづらいということ。」”こんな問題が隠れていたとは、灯台下暗しだ。”
問うに落ちず語るに落つ(とうにおちずかたるにおつ)「秘密は人に聞かれると、漏らさないが、自分から話すときに思わず漏らしてしまうものだ。」”あんなにしらを切っていたのに、自分から好きな話をはじめると、さっさと隠し事までしゃべってしまって、問うに落ちず語るに落つとはよくいったものだ。”
東奔西走(とうほんせいそう)「あちこち忙しくかけまわること。」”今頃彼は金策に東奔西走しているだろう。”
遠くの親類より近くの他人(とおくのしんるいよりちかくのたにん)「遠くの親類より近くの他人のほうが頼りになること。」”隣家の人達には遠くの親類より近くの他人で、世話になりっぱなしだ。”
時は金なり(ときはかねなり)「時間はお金と同じぐらい貴重で大事にしましょう。」”こんなところで、道草を食ってないで、仕事にかかろう、時は金なりというではないか”
毒を食らわば皿まで(どくをくらわばさらまで)「悪事に手を染めた以上、それでやり通すしかない。」”毒を食らわば皿までで、今さら引き返すことはできない。”
毒を以って毒を制す(どくをもってどくをせいす)「悪と対峙するために、他の悪を利用すること。」”そこで、ヤクザを呼んで毒を以って毒を制すると、後々に禍根を残すことになる。”
所変われば品変わる(ところかわればしなかわる)「場所が違えば、習慣など色々違いがあるということ。」”そんな前の住居の場所を話したって、所変われば品変わるからね、そちらで合わせるしかないでしょう。”
年には勝てぬ(としにはかてぬ)「どんなにしても、年取れば、体がいうこときかなくなる。」”色々気遣って運動などしてるがね、年には勝てなくて、あの荷物はもてなくなってしまった。”
年寄りの冷や水(としよりのひやみず)「年寄りが年齢にあわない無理をすること。」”君がサッカーをするのは、年寄りの冷や水とおもって、みんな気にしている。”
飛ぶ鳥を落とす(とぶとりをおとす)「威勢、権威が強い。」”一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったのね、今はその面影もない。”
虎は死して皮を残す(とらはししてかわをのこす)「有能な人は亡くなっても、なにかを残すものだ。」”彼の影響は今だに大きく、虎は死して皮を残すと言えるだろう。”
泥棒を見て縄を綯う(どろぼうをみてなわをなう)「手遅れ」”今さら、そんな物で修繕しようなんて、泥棒を見て縄を綯うようなもので、うまくいかない。”
どんぐりの背比べ(どんぐりのせいくらべ)「同程度で特に優れた点がないこと。」”どんぐりの背比べで、どれを選ぶか困る。”
鳶が鷹を生む(とんびがたかをうむ)「平凡な親から、優れた子供が生まれること。」”あいつの子供、東大だって、鳶が鷹を生むとは、このことだ。”
無い袖は振れない(ないそではふれない)「ないものは出しようがない。」”いくら借金の返済を迫れても無い袖は振れないので、痛くも痒くもない。”
長い物には巻かれろ(ながいものにはまかれろ)「強いものに敵対せず、従っておくのが得策だ。」”ここで抵抗しても得るものは少なく長い物には巻かれておくほうがよい。”
泣き面に蜂(なきつらにはち)「不幸な状況に、さらに不幸が重なること。」”地震の後始末も終わってないのに、台風なんて、泣き面に蜂だ。”
泣く子と地頭には勝てぬ(なくことじとうにはかてぬ)「理屈の通じない相手と争っても勝ち目はない。」”泣く子と地頭には勝てないから、ここは引き下がるしかない。”
情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)「人にかけた情けはまわりまわって自分に戻ってくる。」”あの時の施しが、こんな形で返ってくるとは、情けは人の為ならずということだ。”
名は体を表わす(なはたいをあらわす)「名前はその物や人の性質や実体をよく表している。」”名は体を表わすというから、命名はよく気を付けておこなってくれ。”
名を取るより実を取れ(なをとるよりじつをとれ)「名誉より実質的な利益をとるほうがよい。」”ここは、名を取るより実を取るで、利益優先でいこう。”
二階から目薬(にかいからめぐすり)「遠回しで、効果が得られない様」”そんな二階から目薬な対策せず、即効性のある策を考えなさい”
苦虫を噛み潰す(にがむしをかみつぶす)「著しく不快な様子」”そんな苦虫を噛み潰したような表情しなくてもいいだろ。”
憎まれっ子世に憚る(にくまれっこよにはばかる)「嫌われ者ほど、世渡り上手で世に影響を与える。」”あの悪ガキが今や出世して、憎まれっ子世に憚るとは言ったものだ。”
似たもの夫婦(にたものふうふ)「性格、趣味が似た夫婦。夫婦だとそうなる。」”あの二人は同じことを言う、似たもの夫婦だ。一緒の生活も長いから、そりゃ、似たもの夫婦になるだろう。”
二度あることは三度ある(にどあることはさんどある)「二度起こったことは、もう一度起こる。」”二度も財布なくしたんだね、二度あることは三度あるというから、よくよく気をつけなさい。”
二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)「同時に二つのことをしても、どちらもうまくいかないたとえ」”二兎を追う者は一兎をも得ずというから、ここは欲張らず、先の案件に集中しよう。”
人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)「不幸が幸福に、幸福が不幸に転じること。」”たしかに悲しいことだけど、人間万事塞翁が馬だからね、ここから新しい道が開けるかもしれない。”
糠に釘(ぬかにくぎ)「効き目、手ごたえがない様」”それを彼にいったところで、糠に釘で効果は期待できない。”
盗人猛々しい(ぬすっとたけだけしい)「悪事を働いているのにふてぶてしく、平然としている様子」”盗みを働きながら、この件で迷惑料まで求めるなんて盗人猛々しいとは彼のことだ。”
盗人に追い銭(ぬすっとにおいせん)「損を重ねること」”事故の相手が強欲で、治療費などだけでなく、慰謝料、迷惑料などと名目を変え、お金をとっていいき、盗人に追い銭でたまったものでない。”
濡れ手で粟(ぬれてであわ)「労せずして、利益を得ること。」”それで、お金がもらえるなら、濡れ手で粟だ。”
猫に子判(ねこにこばん)「価値を理解しないものに、貴重なものを与えても無駄だ。」”小学生にそんな高価な機械を使わせても、猫に小判だ。”
猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)「忙しくて、誰でもいいから手伝ってほしい。」”こちらは猫の手も借りたい状況なんだ、人をそちらに出せるわけないでしょう。”
猫の額(ねこのひたい)「猫は額が狭いことから、狭い場所のたとえ。」”こんな猫の額のような土地で農業をやっても、生計をたてるだけの収入は得られないでしょう。”
猫を被る(ねこをかぶる)「本性を隠して、おとなしく見せること。」”あの子はいつも、私の前では、猫を被って、なにも言わない。”
寝耳に水(ねみみにみず)「不意に思いがけないことに出くわすこと。」”そんな話は彼にとって、寝耳に水だったでしょう。”
逃がした魚は大きい(のがしたさかなはおおきい)「手に入れ損なった物は悔しさも手伝い、価値あるものに思える。」”彼女を口説いたが、つきあえてもらえなかった。今になって、逃がした魚は大きいと感じ、もっと頑張っておくべきだったとおもう。”
残り物には福がある(のこりものにはふくがある)「最後に残った物に思いがけず、良い物がある。」”残り物には福があるというからね、僕は最後の一個をもらう。”
喉元過ぎれば熱さを忘れる(のどもとすぎればあつさをわすれる)「困難な状況も、その時をすぎれば忘れてしまう。」”彼としては、喉元過ぎれば熱さを忘れるといったとこでしょう。”
暖簾に腕押し(のれんにうでおし)「なんの張り合いも手ごたえもない様子」”彼に何を言ったところで、暖簾に腕押し効き目がない。”
掃き溜めに鶴(はきだめにつる)「つまらないその場所に似つかわしくない、美しいもの、優れたものがいるたとえ」”あのあばら家で君を見つけた時は、掃き溜めに鶴だとおもった。”
花より団子(はなよりだんご)「外観よりも実質を重んじること。」”あの子は花より団子だから、お化粧には興味ないだろう。”
早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)「朝早く起きると良いことがある。」”早起きは三文の徳と言うから、毎日早起きして散歩でもしよう。”
張子の虎(はりこのとら)「見かけだけで、中味のないこと。」”あんなもの、張子の虎だから怖くないよ。”
庇を貸して母屋を取られる(ひさしをかしておもやをとられる)「一部を貸していたのに、気が付けば全て取られてしまっていること。恩を仇で返される。」”彼に部分的に仕事を依頼していたのだが、気が付けば、仕事まるまる横取りされて、しまい庇を貸して母屋を取られた状態だ。彼女のことはよく面倒みたが、庇を貸して母屋を取らる状況となって悔しいばかりだ。”
人の振り見て我が振り直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)「人の行動をみて、自分も振り返り見直しをしよう。」”さっきは彼のことを避難してしまったが、人の振り見て我が振り直せというから、自分もそんなことがないか、よく考えてみたい。”
人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)「人に害を加えれば、自分に戻ってくるということ。」”そんな仕打ちを彼にしたら、人を呪わば穴二つで、自分が苦しむことになる。”
火のない所に煙は立たぬ(ひのないところにけむりはたたぬ)「まったく何の理由もなく、噂になることはない。」”火のない所に煙は立たないというからね、あれだけ噂になってるのだから、二人の会い間には、何かあるのだろう。”
瓢箪から駒(ひょうたんからこま)「意外な所から意外の物が出ること」”銅山だとおもって掘ったら金がでるとは、瓢箪から駒どころではないよ。”
風前の灯し火(ふうぜんのともしび)「もう、ほとんど存続ができないように弱った状態。」”彼の会社はコロナで、風前の灯し火になってしまった。”
夫婦喧嘩は犬も食わぬ(ふうふげんかはいぬもくわぬ)「夫婦喧嘩は些細なことが原因ですぐ解決するので仲裁など不要。」”夫婦喧嘩は犬も食わぬというからね、知らんぷりしとくのが一番だろう。”
笛吹けども踊らず(ふえふけどもおどらず)「段取りして人を動かそうとしたが、そうはいかなった。」”もう、あとは、彼らにやってもらばかりだと思ったのに、笛吹けども踊らずで、全然進まない。”
覆水盆に反らず(ふくすいぼんにかえらず)「一度壊れた関係は修復できない。失敗は取返しがつかない。」”彼女とあんな大喧嘩してしまってさ覆水盆に反らずで、もう元の二人には戻れない。彼の逆鱗にふれてしまったね、覆水盆に反らずだあきらめなさい。”
不幸中の幸い(ふこうちゅうのさいわい)「不幸な出来事の中でも救いがあること。」”壊れたクルマが、一番古いのだったのは、不幸中の幸いだ。”
武士は食わねど高楊枝(ぶしはくわねどたかようじ)「やせ我慢を皮肉った表現」”そんな無理して奢ることはないよ、武士は食わねど高楊枝とばれてるよ。”
豚に真珠(ぶたにしんじゅ)「価値がわからない人に良いものを与えても無駄だ。」”そんな小さな子供に宝石あげたって豚に真珠で活用されない。”
臍が茶を沸かす(へそがちゃをわかす)「つまらないことのたとえ」”遊んでばかりで、次のテストで満点取るだって、臍が茶を沸かすよ、それなら、少しは勉強したらどうだ。”
下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)「長々と考えてもよい考えが出ないこと。」”下手の考え休むに似たりというからね、早く決めてしまおおう。”
下手の横好き(へたのよこずき)「下手なのに、その物事が好きで熱心なこと。」”彼のギターは下手の横好きだ。”
弁慶の泣き所(べんけいのなきどころ)「弱点」”弁慶の泣き所を責めれば、彼も簡単に敗退する。”
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(ぼうずにくけりゃけさまでにくい)「人(物)を憎む気持ちが高じて、関わるもの全てが憎くなるこ。」”坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、彼の家族の誰とも付き合わなくなった。”
仏作って魂入れず(ほとけつくってたましいいれず)「一番肝心な部分が抜け落ちていること」”その機能が出来てないなら、リリースは見送りだね、仏作って魂入れずの状態でお客さんに提供できない。”
仏の顔も三度(ほとけのかおもさんど)「仏様のように慈悲深い人でも、ひどいことをくりかえされれば怒るということ。」”また、やったのか、仏の顔も三度までというから、今回は彼も見逃してはくれまい。”
馬子にも衣装(まごにもいしょう)「誰でもいい服を着て整えれば、それなりによく見えるたとえ」”君もビシッとスーツ着れば、決まってるね、馬子にも衣装だ。”
眉に唾を塗る(まゆにつばをぬる)「騙されないように用心する。」”あの二人はかなり怪しい、接するなら、眉に唾を塗って備えたほうがいい。”
真綿で首を締める(まわたでくびをしめる)「ゆっくりと、苦しみや困った状況が進行すること。」”真綿で首を締めるようなやり方で、彼はまいってしまった。”
ミイラ取りがミイラになる(みいらとりがみいらになる)「なにかをおこなって、目的を果たせず、自分もその目的と反する状況になること。」”彼を説得にいったのに、説得されて帰ってくるなんて、ミイラ取りがミイラになっている。”
身から出た錆(みからでたさび)「自分の(悪い)行いの結果として、自分が苦しみこと。」”それは身から出た錆だからね、人を恨むことではない。”
水と油(みずとあぶら)「仲が悪いこと。」”あの二人は水と油だから、一緒に事業を進めることはないだろう。”
味噌を付ける(みそをつける)「失敗して恥をかく。」”その件で彼は以前、味噌を付けているので、乗り気ではないようだ。”
三日天下(みっかてんか)「極めて短い期間、頂点にたつこと。」”せっかく、就任したけど不祥事で三日天下に終わってしまった。”
三日坊主(みっかぼうず)「何事も長続きしない様」”何でも三日坊主で終わっていては、身に付かない。”
三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)「幼い頃形成された性格は一生涯変わるものではない。」”今さら、どういったって、そんなに性格が変わるものではないさ、三つ子の魂百までと言うでしょう。”
昔取った杵柄(むかしとったきねづか)「若い頃に身に着けた技術や腕前は、年をとっても体が覚えている、衰えないこと。」”壊れたバイクを彼が昔取った杵柄で修理してくれた。”
胸に一物(むねにいちもつ)「心中密かに企みを抱いていること。」”彼は胸に一物もっているようだ。”
無理が通れば道理が引っ込む(むりがとおればどうりがひっこむ)「道理にかなわないことが、まかり通れば、正しいことがおこなわれなくなる。」”それ、受け入れたら、無理が通れば道理が引っ込んで、今後収拾つかなくなる。”
目から鱗が落ちる(めからうろこがおちる)「それまで、わからなかったことが、理解できるようになること。」”君の説明で理解できて、目から鱗が落ちる思いだ。”
目から鼻へ抜ける(めからはなへぬける)「大変賢い様子」”数々の困難を目から鼻へ抜ける対応で切り抜けてきた。”
目屎鼻屎を笑う(めくそはなくそをわらう)「自己の欠点は無視し、他人の欠点をあざ笑うこと」”彼は君のことけなしてたけど、目屎鼻屎を笑うで、彼も色々問題を抱えている。”
目には目を、歯には歯を(めにはめ、はにはは)「自分が受けた被害相応な報復をすること。」”ウチの対応は目には目を、歯には歯をであり、受けた被害相当な報復はさせてもらう。”
目の上の瘤(めのうえのこぶ)「何かと邪魔なもの。」”彼は君にとって目の上の瘤だな、いなくなれば、何事もずいぶんやりやすいだろう。”
目は口ほどに物を言う(めはくちほどにものをいう)「目つきで気持ちを伝えることができるたとえ」”あの目を見てみろよ、伴侶を亡くした悲しさがわかるさ、目は口ほどに物を言うということだ。”
餅は餅屋(もちはもちや)「何ごとも、その道の専門家にまかせるのが一番ということ」”いや、これは素人が手出ししてもうまくいかないさ、A社に依頼しよう、餅は餅屋ということだ。”
元の鞘に納まる(もとのさやにおさまる)「仲が悪くなっても、仲直りして昔のようになること。」”結局、彼と彼女は元の鞘に納まることになった。”
桃栗三年柿八年(ももくりさんねんかきはちねん)「何事も成しえるまで時間がかかるということ。」”桃栗三年柿八年と言うだろ、そんな性急に結果を求められても、何もでない。”
焼け石に水(やけいしにみず)「少しぐらいの対策を施しても、実感できるような効果がないこと」”2,3日止めたところで、効果がなく、焼け石に水だ。”
安物買いの銭失い(やすものがいのぜにうしない)「安いとおもって買っても、結局は品質が悪かったりして、損することになる。」”あんなの買って、結局は安物買いの銭失いになるだけだ。”
柳の下にいるも泥鰌はおらぬ(やなぎのしたにいるもどじょうはおらぬ)「そうそう何度もうまくいくことではないたとえ」”君、一度大きな受注とれたからといって、いつまでも同じところを回っていても、柳の下にいるも泥鰌はおらぬぞ、新規開拓にも力をいれなさい。”
藪から棒(やぶからぼう)「突然の出来事。」”君、藪から棒に何を言いだすのさ、そんな話、誰も受けないよ。”
藪を突突いて蛇を出す(やぶをつついてへびをだす)「余計なことをして状況を悪化させること。」”君、あの件を相手に伝えてしまうなんて、藪を突突いて蛇を出すことないだろう。”
山あり谷あり(やまありたにあり)「楽しいこともあれば苦しいこともあるということ。」”人生、山あり谷ありだよ、いいことばかり望んでもそうはいかない。”
病は気から(やまいはきから)「気の持ちようによっては病気になってしまう。」”そんなふさぎこんでると、病状が悪化するぞ、病は気からというからね。”
欲に目が眩む(よくにめがくらむ)「欲を張りすぎて、冷静さを失うこと」”あんな危険なことまでしてしまって、人間、欲に目が眩むと何をするかわかったもんじゃない。”
弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)「困ったこと、不運なことが重なって起こること。」”怪我をして松葉づえが必要なのに、交通違反で免停なんて、弱り目に祟り目だ。”
来年の事を言うと鬼が笑う(らいねんのことをいえとおにがわらう)「先のことは知れないのに、いろいろ言ってみてもわかりようがない。」”そんな先のことはわからない、鬼が笑うというじゃないか。”
類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ)「似ている者や、気の合う者は、自然と集まって仲間を作ること。」”毎週末、君の部屋はギター好きでにぎやかだね、類は友を呼ぶということで、趣味があると楽しくていいね。”
例によって例の如し(れいによってれいのごとし)「いつもの通りで変わらないこと」”卒業式の挨拶なんて、例によって例の如しで、毎年同じだ。”
論語読みの論語知らず(ろんごよみのろんごしらず)「知識はあっても、それを生かした行動ができないこと」”そんな本ばかり読んでいて、論語読みの論語知らずなるだけさ、さあ行動をはじめよう。”
禍を転じて福と為す(わざわいをてんじてふくとなす)「災いを利用して、有利になるようにすること。」”事故にあって仕事ができない時間を利用して勉強したので、念願の資格がとれ、禍を転じて福と為したといえる。”
渡る世間に鬼はない(わたるせけんにおにはない)「世の中には、無慈悲な人だけでなく、情け深い人もいる。」”あんなとこで、困りはてることになったが、渡る世間に鬼はなく、手を貸してくれる方がいて、助かった”
笑う角には福来る(わらうかどにはふくきたる)「いつも笑顔でにこやかにしている笑いの周りには幸せがやってくるということ。」”そんな顔しないでよ、笑ってよ、だって、笑う角には福来るって言うでしょ。”

故事成語

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語・文(読み)「意味」”例文”
圧巻(あっかん)「物語・映画・劇などの中で、最も優れているところ。」”あの場面は圧巻だった。”
雨だれ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)「ごく小さな力でも、長く継続すれば、成果が現れる。」”ほんの小さな行いでもね、雨だれ石を穿つからね、長年続ければ結果が出る。”
一挙両得(いっきょりょうとく)「一つの行動で二つの物を得る、少ない行動で多くを得る。」”あのプロジェクトに参加して、開業資金を得ただけでなく、事業のための人脈もでき、一挙両得だった。”
烏合の衆(うごうのしゅう)「数は多いが、役に立たない集まりのたとえ」”いくら人数そろえてもね、烏合の衆だと、どうしようもない。”
小田原評定(おだわらはんてい)「多くの人が時間をかけて話しあうが、結論がでないこと。」”あそこの会議は、小田原評定になりがちで、あまり出席したくない。”
温故知新(おんこちしん)「古きを訪ねて、新しい知識、見解を得ること。」”昔のこと話したってしょうがないって?温故知新というだろ、新しい発見をすることもあるんだ。”
画竜点睛(がりょうてんせい)「完成のための最後の大事な仕上げ。」”君の作品のいくつかは、画竜点睛に欠ける感じがする。最後にもう一仕事頑張ってみたらいいとおもう。”
間髪をいれず(かんはつをいれず)「間をおかずに直ちにするたとえ」”回答が得られたら、間髪をいれず行動を起こさないといけない。”
完璧(かんぺき)「ひとつの欠点もなく完全なこと」”今回は完璧な仕上がりだね、よい反響を期待できる。”
疑心暗義(ぎしんあんぎ)「一度疑いをもつと、全てが疑われ不安に感じること。」”そんな疑心暗義になったってしょうがないさ、またいい話もでてくるとおもう。”
杞憂(きゆう)「余計な心配」”それが杞憂に終わることを願っている。”
窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)「弱い者でも、絶体絶命の窮地に追いやられると、思わぬ力をだして反撃するたとえ」”もう追い詰めたし、女だとおもって、舐めていけど、窮鼠猫を噛むだね、反撃は大きかった。”
玉石混交(ぎょくせきこんこう)「優れたものと、劣ったものが混じっていること。」”あそこの商品は、よいものも多くあるが、玉石混交だから、よく気を付けて買わないといけない。”
漁夫の利(ぎょふのり)「当事者だちの争いに乗じて、第三者が利益を得ること。」”あの二社はすさまじい受注合戦をしたのに、漁夫の利で、結局はC社に決まったそうだ。”
鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)「大きな団体の中で尻になるより、小さな団体でトップになるほうがよい。」”彼は業界最大手に就職したが、鶏口となるも牛後となるなかれで、会社を興して頑張っている。”
蛍雪の功(けいせつのこう)「大変な苦労をして勉学に励み、報われること」”彼の受賞に蛍雪の功と誰もが拍手を送った。”
逆鱗に触れる(げきりんにふれる)「目上の人を激しく怒らせてしまうこと。」”あの失敗は上司の逆鱗に触れてしまい、彼はその後、相応な扱いを受けることになる。”
呉越同舟(ごえつどうしゅう)「敵同士、同じ場所に居合わせたり、協力したりすること。」”まあ、ここは呉越同舟、ライバルだとおもいますが、ひとつ協力してお願いします。”
五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)「本質的には変わらないことのたとえ。」”役者としての才能なんてね、あのグループないだと、皆、五十歩百歩だ。”
五里霧中(ごりむちゅう)「物事がよくわからず、手がかりのない様子。」”この件は五里霧中だから、手探りで進めるしかない。”
四面楚歌(しめんそか)「周りは敵ばかりで、どうにも手が出ない様」”我々は四面楚歌の状況となり、時間稼ぎするしかなかった。”
助長(じょちょう)「ある傾向をより顕著にすること」”君の不用意な発言が、会場にいる人たちの不安を助長している。”
推敲(すいこう)「文章を確認し、見直しして、よりよいものにする。」”あの論文、推敲が足りないな、自分で少し見直しなさい。”
杜撰(ずさん)「誤りが多く、いい加減なこと。」”なんだ、この杜撰な作品は、少し読んだだけで誤りがすぐ見つかる。”
折檻(せっかん)「厳しくしかったり、体罰を与えること。」”あの子はイタズラがばれて、折檻されることになり泣いていた。”
切磋琢磨(せっさたくま)「学問、技能などに関して、競いあい、励ましあって上達すること。」”彼らは切磋琢磨して腕をみがいた。”
千里眼(せんりがん)「遠くの出来事などを感知できる能力。」”それをここにいて、わかるなんて、君、千里眼だね。”
大器晩成(たいきばんせい)「大きな成果、実績を出す人は、若い頃はさほどなく、後に大成する。」”彼は若いころは、ほとんどよい成績を残していないが、大器晩成で30を超えてから、目覚ましい成績を出すようになった。”
太公望(たいこうぼう)「釣り人」”今日は天気もよく、海は太公望でにぎわっている。”
大同小異(だいどうしょうい)「細かい違いがあるが、ほぼ同じであること。」”あのあたりの店はどこも、大同小異だから、どこで買っても大きな違いはないだろう。”
他山の石(たざんのいし)「他人の失敗、誤りでも、自分を向上させることになる。」”人の失敗は笑ってばかりでなく、他山の石として、自身の向上につなげるべきだ。”
蛇足(だそく)「無駄な付け足し。」”蛇足ではありますが、私の今後について簡単にお話させていただきます。”
断腸の思い(だんちょうのおもい)「深く悲しい、つらいことのたとえ。」”彼がそれを決断するのは、断腸の思いであっただろう。”
天高く馬肥ゆる秋(てんたかくうまこゆるあき)「秋のよい気候」”今日は天高く馬肥ゆる秋で、出かけたい気分になる。”
桃源(とうげん)「俗世を離れた理想の世界」”疲れ果てていて、桃源の世界にでもいきたい気分だ。”
登龍門(とうりゅうもん)「出世、成功の難関」”あの大会での受賞は芸人の登龍門になっている。”
虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)「強いものの威力を借りて威張る人」”父親が権力者だからって、偉そうにしてさ、彼は虎の威を借る狐でしかない。”
鳴かず飛ばず(なかずとばず)「なんの活躍もないこと」”Aは鳴かず飛ばずの時代もあったが、いまや大スターだ。”
背水の陣(はいすいのじん)「一歩も退くことができない状況にして、決死の覚悟で戦いにあたること。」”彼はA社のコンペに背水の陣で望んだが、結果は得られなかった。”
白眼視(はくがんし)「冷たい目でみること」”あの事件で彼は、一族から白眼視されるようになった。”
白眉(はくび)「集団の中で、秀でた存在。」”今回のコンペの中で、彼の作品は白眉で、当然採用となるだろう。”
破天荒(はてんこう)「前人未踏の境地を開く。」”彼らのその破天荒な試みが成功し、巨万な富を得ることとなる。”
百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)「何度も聞くより、実際に1度みたほうが正確に把握できるというたとえ」”そんな、人づての話ばかり聞いててもわかりづらい、百聞は一見に如かずというのだから、見に行こう。”
枕を高くくして寝る(まくらをたかくしてねる)「安心して寝ること」”彼はあの問題が解決しないと、枕を高くくして寝ることはできない。”
右に出る者はいない(みぎにでるものはない)「より優れている者がいない。」”磯釣りに関してはね、彼の右に出る者はいない。”
元の木阿弥(もとのもくあみ)「苦労して一定の成果が得られる状態になったのに、なにかのきっかけで、全く元の好ましくない状態に戻ってしまうたとえ」”みんなで頑張って、ここまで来たのに、彼一人の失敗で、全てが元の木阿弥になってしまった。”
有終の美を飾る(ゆうしゅうのびをかざる)「最後を良い状態、良い結果で終えること。」”僕として、この試合に勝って、有終の美を飾りたいとおもっています。”
羊頭狗肉(ようとうくにく)「見かけと中味が相違する様」”通販でギターを買ったが粗悪品、写真ではよく見えたのに、羊頭狗肉で残念だ。”
李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)「人から疑われるような、まぎらわしい行動は避けよというたとえ。」”そんなまぎらわしいことして、捕まったら、馬鹿らしくないか、李下に冠を正さず、疑わしいことはやめておけ”
良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)「自分のためになる忠告は聞いていてつらいものだ。」”Aさんの話はなかなか厳しいものであるが、良薬は口に苦しであり、真剣に受け止め、取り組んでいきたい。”
和して同ぜず(わしてどうぜず)「協調はするが、安易に同調はしない。」”彼女たちは、仲良しだが、和して同ぜずで、互いの欠点については指摘しあって、よりよくなる様心がけている。”
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語・文(読み)「意味」”例文”